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【初心者OK】FXのスキャルピング手法をプロが解説!シンプルかつ有効な手法を公開

【初心者OK】FXのスキャルピング手法をプロが解説!シンプルかつ有効な手法を公開

DailyFX, Research
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容
  • 「初心者でもできるスキャルピングの手法が知りたい」
  • 「スキャルピングで稼ぐにはどうすればいいの?」
  • 「スキャルピングのメリットやデメリットは?」

このような疑問はないでしょうか? スキャルピングは難易度の高いトレードスタイルですが、その中には初心者にもできるシンプルな手法もあります。

スキャルピングを習得したいのであれば、シンプルで簡単な手法を使えるようにしておくのがお勧め。シンプルな手法なら、数値設定を少し変えるだけで、さまざまな環境に対応でき便利だからです。

今回は、トレンドが発生しているチャートで小さな価格変動を利用する際に使える、シンプルな移動平均線とストキャスティクスを使った戦略、スキャルピングで稼ぐコツなどを紹介します。

FXのスキャルピング手法とは? 他のトレードスタイルとの違いは?

具体的な手法を学ぶ前に、そもそもFXのスキャルピングとは何なのか、他のトレードスタイルとの違いはどのような点なのかを確認しておきましょう。

スキャルピング手法とは?

1回の取引を数秒から数分間という短期間で完了させるトレードスタイルのこと。スキャルピング手法とは、スキャルピングで取引するための取引ルールを指します。

スキャルピングでは1日に何度も取引を繰り返し、数pips程度の小さな利益をコツコツと積み上げていきます。スキャルピングという名前の由来は「scalp(頭皮を剥ぐ)」という言葉とされており、相場から頭皮を剥ぐように薄い利益を狙っていくトレードスタイルがスキャルピングです。

他のトレードスタイル

FXにはスキャルピング以外にも、さまざまなトレードスタイルがあります。代表的なトレードスタイルの特徴は以下の通りです。

  • スキャルピング:数秒から数分の時間軸でポジションを保有する。1日の中で頻繁に取引を行う
  • デイトレード:数十分から数時間ポジションを保有する。1日の中で1回から数回取引を行う
  • スイングトレード:数日から数週間ポジションを保有する。ある程度長い期間ポジションを保有するため、経済指標やニュースにはスキャルピングやデイトレードよりも注意が必要
  • ポジショントレード:数週間から数年間という長い期間にわたりポジションを保有する。トレードスタイルの中で最も保有期間が長い

【関連記事】FXのトレードスタイルについては、「FXのトレードスタイル6選!自身に合うトレードスタイルを徹底解説」でもっと詳しく知ることができます。

シンプルかつ有効なFXのスキャルピング手法

FXのスキャルピングをするのであれば、しっかりとした手法が必要です。なぜなら、しっかりとした手法がなければ、ギャンブルのような取引になってしまうからです。ここでは、シンプルで使いやすく有効なスキャルピング手法を解説しましょう。

手順➀移動平均線でトレンドを見つける

トレンドを利用した取引戦略では、まずトレンドの方向を正確に判断することが必要。トレンドの方向に合わせた取引をすることで、勝率や獲得できる値幅のアップが期待できます。

トレンド判断によく使われるツールは、200期間の単純移動平均線(SMA)。このテクニカル指標をチャートに追加して、現在の価格がその平均値よりも高いのか、低いのかを見分けます。価格がこの平均値よりも高ければ、マーケットは上昇トレンドにあるとみなし、買いポジションを考えるのが一般的です。

例えば、豪ドル/円AUD/JPY)の5分足チャートに200期間SMAを表示した場合を考えてみましょう。この基準に基づき、豪ドル/円が上昇トレンドを続けるならば、買いポジションを検討すべきです。トレンドが持続する限り、価格は200期間SMAを上回り続け、高値を更新する可能性が高いと考えられます。

豪ドル/円を使った取引例

グラフィカル ユーザー インターフェイス, グラフ, 折れ線グラフ  自動的に生成された説明

手順②ストキャスティクスでエントリーポイントを探す

200期間の単純移動平均線(SMA)を使ってトレンドを特定し、取引の方向性を決めた後は、エントリーポイントを見つけるために具体的なサインを探しましょう。サインを見つけるときによく使われるテクニカル指標(オシレーター)として、スローストキャスティクスが挙げられます。

スローストキャスティクスはトレンドに沿った取引のタイミングを見極めるのに、非常に役立つツールです。例えば、豪ドル/円の5分足チャートにスローストキャスティクスを追加した場合を考えてみましょう。

この通貨ペアが上昇トレンドにあることが分かっている場合、トレーダーはスローストキャスティクスのシグナルが上昇トレンドの方向へ動きを示したときに買い注文を出します。これはスローストキャスティクスの緑色の線(%K線)が赤色の線(%D線)を上抜け(ゴールデンクロス)、さらにこのクロスが「売られ過ぎ」を示すスローストキャスティクスの20以下で起こったときになります。

豪ドル/円のチャートにおける、スローストキャスティクスのゴールデンクロスの例をいくつか見てみましょう。上昇トレンドが続いている間は、クロスが起きたときに買いポジションのみ取るべきで、%K線が%D線を下抜けるデッドクロスが発生しても売りポジションを取るべきではありません。マーケットが上昇しているときは、その流れに逆らわずに買いでエントリーするのが定石です。

豪ドル/円を使った取引の例

グラフ  自動的に生成された説明

FXでスキャルピング手法を使って稼ぐコツ8選

スキャルピングは取引のチャンスが多く魅力のあるトレードスタイルですが、取引にスピードが要求されるなど難易度が高いことから、以下に挙げるコツを理解することが大切です。

  1. ネット環境が整った場所で取引する
  2. スプレッドが狭い通貨ペアを取引する
  3. ボラティリティが高い時間帯に取引する
  4. 根拠のあるときのみエントリーする
  5. 複数の根拠が重なるポイントを狙う
  6. 長期のトレンドを把握する
  7. 素早く損切りする
  8. トレード日記を付ける

いきなり全てを実践するのではなく、取り組みやすいことから少しずつトライしてみてください。

1. ネット環境が整った場所で取引する

スキャルピングで取引するのであれば、ネット環境が整った場所で取引することが必須。なぜなら、取引にスピードが要求されるからです。

ネット環境が悪いとレートの更新や注文の処理に遅れが生じ、スピーディーな取引が難しくなります。数pipsという狭い値幅で勝負するスキャルピングでは致命的になりかねません。

スキャルピングは短時間で小さな利益を積み上げるスタイルであり、判断の遅れや不利な約定が重なると取引に大きな影響が出てしまいます。

2. スプレッドが狭い通貨ペアを取引する

FXにはさまざまな通貨ペアがありますが、スキャルピングではスプレッドが狭い通貨ペアを取引するのがお勧め。スキャルピングは1回あたりの利益が小さいことから、スプレッドが広いと利益を出しづらくなってしまいます。

例えば、ドル/円のスプレッドが0.2銭、トルコリラ/円のスプレッドが2銭だった場合、5銭の値幅を取るとドル/円は4.8銭、トルコリラ/円は3銭の利益となります。FXの実質的な取引コストであるスプレッドが広いケースでは、せっかく取った値幅が大きく削られてしまうことになるのです。

ドル/円などの取引量の多い通貨ペアはスプレッドが狭く、トレンドも続きやすく取引しやすい傾向があることから、スキャルピングをする際には取引量の多い通貨ペアを取引すると良いでしょう。

スプレッドが狭く、取引量も多い通貨ペア

3. ボラティリティが高い時間帯に取引する

スキャルピング自体は基本的に24時間いつでも行うことできますが、ボラティリティが高い時間帯が狙い目になります。なぜかというと、値動きが小さい時間帯では、なかなか利益確定をできないことがあるからです。

日本時間21時〜翌2時(冬時間は22時〜翌3時)までは世界屈指の市場であるロンドン市場とニューヨーク市場が重なっている時間帯であり、1日の中で最も値動きが活発になると言われています。この時間帯は要人発言や経済指標の発表が多くあることから注意も必要ですが、値動きが大きい傾向があるため、利益確定がしやすかったり、大きな利益を狙いやすかったりするというメリットがあります。

また、日本時間午前9時30分〜10時30分は、東京市場で仲値(なかね、金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)が毎日午前10時に発表されることから、値動きが活発になりやすいです。スキャルピングでの取引では、スキャルピングに適した時間帯を意識してみましょう。

【関連記事】FXのボラティリティとは?定義とFXでのトレード方法を解説!

4. 根拠のあるときのみエントリーする

スキャルピングに限った話ではありませんが、取引では根拠のあるときのみエントリーするようにしましょう。なぜなら、勘に頼ると投資ではなく、ギャンブルのような取引になってしまうからです。

特に、スキャルピングは短い時間で取引を行うことから、分析の時間をあまり取ることができずに感覚的な取引をしてしまいがちですが、勝率を高めるにはしっかりとした根拠が必要です。

そのため、テクニカル分析を使って根拠があるときにのみエントリーすることを心がけてください。

【関連記事】FXのエントリーポイントを公開!3つの有効な戦略をわかりやすく解説

5. 複数の根拠が重なるポイントを狙う

前述した「根拠のあるときのみエントリーする」ということに慣れてきたら、次は複数の根拠が重なるポイントを狙ってみましょう。複数の根拠が重なるポイントは多くのトレーダーが意識することになり、同じ方向に取引する力が強くなることからサイン通りの値動きになりやすくなるからです。

例えば、移動平均線のゴールデンクロスとRSIの売られ過ぎのサイン、MACDのデッドクロスとストキャスティクスのデッドクロス、水平線とトレンドラインなどが挙げられます。ただし、多くのサインが重なるタイミングを待つとエントリーの回数が一気に減ってしまうため、2~3個のサインが重なるタイミングが適切です。

自分なりのルールを作り、複数の根拠が重なるポイントでのエントリーを狙ってみてください。

6. 長期のトレンドを把握する

スキャルピングでは1分足や5分足といった短い時間足をメインで見ることになりますが、長期のトレンドを把握することも大切。FXは長期のトレンド方向に動く傾向があるからです。

例えば、1分足では上昇トレンドであっても、1時間足が下落トレンドであれば、いずれ下落トレンドに飲み込まれる可能性があります。したがって、大きな流れを把握し、その流れに逆らわないように取引するようにしましょう。

7. 素早く損切りする

スキャルピングでは予想とは異なる値動きになったときに素早く損切りすることが、成功するためのキーポイントになります。なぜなら、小さな利益を積み重ねていくスキャルピングにおいて、含み損が膨らんでロスカットされてしまうと取り戻すことが非常に困難だからです。

例えば、数pipsで利益確定をしているのに数百pipsの損失を出してしまえば、元の資金に戻すのはとても大変な作業になります。そのため、短い時間で値幅の小さい取引を繰り返すスキャルピングでは、「少し待てば値動きが戻るだろう」とは考えず、素早く損切りするようにしてください。

8. トレード日記を付ける

FXではトレード日記を付けて自分の取引を振り返ることが、上達のためには欠かせません。自分の取引を振り返ることで、勝ちやすいパターンや負けやすいパターンが分かり、取引を改善することができるようになるからです。

例えば、ドル/円の勝率は4割であるのに対し、ユーロ/円は6割なので、ユーロ/円に取引を絞るといったことができます。自分の取引を改善できるトレード日記は、FXで勝てるようになりたいのであれば必須といっても良いでしょう。

【関連記事】トレード日記の具体的な内容については、「FXのトレード日記のつけ方を解説、自分の強みと弱みを知る方法」で知ることができます。

FXでスキャルピング手法を使うメリット4選

FXでスキャルピング手法を使うメリットは、主に以下の4つです。

  1. 資金効率が優れている
  2. 急騰・急落に巻き込まれにくい
  3. 取引スキルを磨きやすい
  4. スキマ時間で取引できる

FXにはさまざまなトレードスタイルがありますが、スキャルピングならではの魅力について見ていきましょう。

1. 資金効率が優れている

スキャルピングはFXのトレードスタイルの中で、最も資金効率が優れています。なぜなら、1日に何十回も取引を繰り返すことができるからです。

例えば、スイングトレードは数日から数週間で1回の取引を完了させますが、スキャルピングは1日に何十回も取引を繰り返すため、取引回数が桁違いに多くなります。スキャルピングは短期間でどんどん取引をして利益を狙っていくことから、他のトレードスタイルに比べて稼ぎやすいうえ、利益が増えた分を複利運用することもできるため、一気に資金を増やすトレーダーも多いです。

2. 急騰・急落に巻き込まれにくい

スキャルピングは突発的なニュースによる急騰や急落に巻き込まれにくいことも、メリットの1つ。というのも、短時間で取引を完了させることから、ポジションを保有している時間が短くなるからです。

例えば、スイングトレードやポジショントレードでは日をまたいでポジションを保有することになりますが、スキャルピングは数秒から数分で取引を決済するため、寝ている時間に起きたニュースによって含み損を抱えてしまうことはありません。素早くポジションを決済するスキャルピングは、価格変動リスクを抑えることができるのです。

3. 取引スキルを磨きやすい

スキャルピングは、1日に何度も取引を繰り返すので、取引スキルを磨きやすいトレードスタイルです。

例えば、数日から数週間で1回の取引を完了させるスイングトレードと比べて、数秒から数分で1回の取引を完了させるスキャルピングは取引回数が圧倒的に多くなります。成功と失敗の経験をどんどん積み上げることができるスキャルピングは、他のトレードスタイルよりも早く成長できるのです。

4. スキマ時間で取引できる

スキャルピングは短時間で取引が完了するため、スキマ時間でも十分取引可能。つまり、忙しい会社員や主婦の方でも取引しやすいトレードスタイルなのです。

例えば、昼休みや通勤の電車の中など、日常生活のスキマ時間を利用して取引をすることができます。ただし、迅速な取引が求められるため、素早く対応できる集中力や判断力を保てる環境である必要はあります。

FXでスキャルピング手法を使う3つのデメリット

多くのメリットがあるスキャルピングですが、以下のようなデメリットもあります。

  1. 取引の難易度が高い
  2. 取引コストがかさむ
  3. 良好なネット環境が必要

以下で順に解説していきます。

1. 難易度が高い

スキャルピングは他のトレードスタイルと比較して、より難易度が高いと言われています。というのも、非常に短い時間で取引を完了させなければならないからです。

数秒から数分の間に取引を完了させるためには、瞬時の判断力や取引システムの迅速な操作などが求められます。また、通貨ペアの特徴や、時間帯ごとの値動きの傾向なども取引では押さえておく必要があります。

そのため、スキャルピングは他のトレードスタイルより難易度が高く、初心者の方がいきなりスキャルピングで取引するのはハードルが高いのです。

2. 取引コストがかさむ

スキャルピングは非常に短い時間で取引を繰り返すことから、取引コストがかさみます。つまり、売値と買値の差であるスプレッドを何度も支払うことになるということ。

例えば、1日1回の取引であれば1日あたり1回スプレッドを支払うだけですが、10回取引をすれば当然その10倍のスプレッドを支払わなくてはなりません。何度もスキャルピングを繰り返せば取引コストが積み上がっていき、それは利益を削ったり損失を増やしたりしてしまうのです。

【関連記事】FXのスプレッドとは?計算方法や変動する理由、広がる時間帯などをプロが解説

3. 良好なネット環境が必要

スキャルピングではスピーディーな取引が重要になるため、他のトレードスタイルよりも良好なネット環境が必要になります。

FXの注文はFX会社のサーバーに届いた時点で約定しますが、非常に短時間で取引を繰り返すスキャルピングでは、ごくわずかなタイムラグが勝敗を分けることがあります。取引スキルが優れていてもネット環境によっては意図した取引ができずに損失を出してしまう可能性があることから、できる限りネット環境を整える必要があるのです。

スキャルピングで使えるテクニカル分析5選

スキャルピングではテクニカル分析を使い、優位性の高いタイミングを見つけ取引をするのが基本です。スキャルピングで有効な人気のあるテクニカル分析には、以下のようなものがあります。

  1. トレンドライン
  2. 移動平均線
  3. MACD
  4. レンジ相場の高値と安値
  5. RSI

テクニカル分析を用いたエントリーポイントの見つけ方を理解して、優位性の高いタイミングを見極めましょう。

1. トレンドライン

安値同士または高値同士を結んだ線であり、安値同士を結んだものをサポートライン、高値同士を結んだものをレジスタンスラインと呼びます。

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例えば、サポートラインにタッチしながらチャートが上昇していれば、今後も上昇トレンドが続くと予想し、サポートラインにタッチしたタイミング(押し目)で買いエントリーをします。トレンドラインは非常に分かりやすいテクニカル分析であり、特に初心者の方にお勧めです。

【関連記事】FXライントレード手法|FXのトレンドラインの引き方とブレイクアウト手法を解説!

2. 移動平均線

過去の一定期間の平均的な価格の動きをチャートに示したテクニカル指標のこと。短期と長期の2本、または短期・中期・長期の3本の移動平均線の傾きや位置関係で売買サインを読むのが一般的な使い方です。

例えば、短期線が長期線を上から下に抜けるデッドクロスは下落のサインであり、発生したタイミングで売りエントリーを狙います。下の画像では、黒色の50期間移動平均線が赤色の200期間移動平均線を下抜け(デッドクロス)しています。

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移動平均線は世界で一番使われているテクニカル分析と言われており、トレンドラインと同じくこちらも初心者の方に向いています。

【関連記事】よく使用される移動平均線の種類とその使用法をプロが解説!

3. MACD

MACD(マックディー)は日本語で「移動平均収束拡散法」と呼ばれ、MACD線とシグナル線の2本の傾きや位置関係でトレンドを判断することができます。前述した移動平均線と似ていることから、移動平均線を使ったことがある方ならすぐに慣れることができるでしょう。

例えば、MACD線がシグナル線を下から上に抜けるゴールデンクロスは上昇のサインとなり、発生したタイミングで買いエントリーを狙います。

MACDは移動平均線よりも早くサインが出る傾向があり、「移動平均線では値動きに乗り遅れる」と感じている方にぜひ試していただきたいテクニカル指標です。

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【関連記事】MACDとは?機能とFXでの使い方をプロが徹底解説!

4. レンジ相場の高値と安値

レンジ相場とは、一定の値幅で上昇と下降を繰り返す相場のこと。チャートの安値同士、高値同士を結んだ線が水平になり、チャートがその範囲内で上下していればレンジ相場の可能性が高まります。

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レンジ相場ではサポートライン付近で買い、レジスタンスライン付近で売ることによって利益を狙えます。ただし、レジスタンスラインを上抜けたり、サポートラインを下抜けたりした場合は早めに損切りしましょう。

【関連記事】レンジ相場の見分け方やインジケーターの使い方をプロが解説

5. RSI

0~100の範囲で推移し、相場の過熱感を教えてくれるテクニカル指標のこと。一般的にRSIが30以下になると売られ過ぎなので買い、70以上になると買われ過ぎなので売りのサインになります。

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RSIは相場の流れに逆らって売買する、いわゆる逆張りでよく使われます。ただし、相場に強いトレンドが発生しているときは反転しないケースがあるため、思うように反転しなければすぐに損切りしてください。

【関連記事】RSI(相対力指数)の計算式とは?見方や使い方をわかりやすく解説

FXのスキャルピングが向いている人の特徴

スキャルピングは短時間で取引を繰り返すなど、他のトレードスタイルには無い特徴的な面が多くあります。そのため、誰にでもスキャルピングがお勧めできるわけではありません。

例えば、スキャルピングでは冷静に瞬時の判断ができる必要があります。また、大量の取引をこなすため、損失を引きずることなく目の前の取引に集中できることも重要です。

取引中はチャートを見続けることになることから、チャートを見るのが好きだったり、得意だったりするかどうかもポイント。FXには多様なトレードスタイルがあるため、自分にあったトレードスタイルを選ぶようにしましょう。

【関連記事】FXのトレードスタイル6選!自身に合うトレードスタイルを徹底解説

FXでスキャルピング手法を使うならリスク管理を徹底しよう

トレンドを利用したスキャルピングは、確かに利益をもたらす可能性がありますが、リスクも伴います。「トレンドはいつか終わる」ということを、取引をする前に理解しておくことが大切です。

スキャルピングを行う際は損失を限定するため、安値や200期間の単純移動平均(SMA)を基にした逆指値注文(損切り注文)を設定しておきましょう。価格がこれらの損切り注文を設定した価格を下回って下落し始めたら、トレーダーは持っている買いポジションを決済し、別の取引機会を探すべきです。

まとめ

スキャルピングは数秒から数分という短い時間で取引を繰り返すトレードスタイルであり、取引回数の多さから資産を短期間で増やしやすいという大きな魅力があります。ただし、スキャルピングで安定的に利益を得るためには、迅速な判断など取引スキルや経験が必要であり、継続的に取引の改善に取り組むことが重要です。

素早い損切りなどでリスクを抑えつつ、スキャルピングのスキルアップを一歩ずつ進めていきましょう。

FXのスキャルピング手法に関するよくある質問

この項目では、FXのスキャルピング手法に関する知っておきたいことや注意しておきたいことをまとめてご紹介していきます。

  1. スキャルピングでは大きな利益を狙えますか?
  2. スキャルピングしか勝てないのはなぜですか?
  3. スキャルピング手法の検証方法は?
  4. スキャルピング禁止のFX業者はありますか?
  5. 株でもスキャルピングをすることは可能ですか?
  6. 10pipsスキャルピング手法とは何ですか?

1. スキャルピングでは大きな利益を狙えますか?

スキャルピングを武器に大きな金額を稼ぐトレーダーは、実は他のトレードスタイルより多いのではないかと言われています。というのも、スキャルピングは短い時間で何度も取引を繰り返すことができるからです。

スキャルピングをメインとする専業トレーダーもいます。他のトレードスタイルよりスピーディーな取引が求められることから難易度は高めですが、スキャルピングは魅力的なトレードスタイルと言えるでしょう。

2. スキャルピングしか勝てないのはなぜですか?

スキャルピングしか勝てない人の特徴は、以下の通りです。

  • 他のトレードスタイルより合っている
  • 短期のチャート分析が得意

FXでスキャルピングしか勝てない人は、他のトレードスタイルよりスキャルピングが自分に合っている可能性が高いです。FXのトレードスタイルはさまざまですが、トレーダーの性格や能力によって向いているものが異なります。

また、スキャルピングでは非常に短い時間で取引を繰り返すことから、短期のチャート分析が得意だと有利です。

3. スキャルピング手法の検証方法は?

スキャルピングの手法は、トレード日記を付けることで検証できます。取引の記録を付ければ、一定期間の勝率や獲得したpipsなどが分かるからです。

また、手法の改善に役立てることもできるので、検証や改善を通してスキャルピングの手法のレベルを高めたい方は、ぜひトレード日記を付けるようにしてください。

4. スキャルピング禁止のFX業者はありますか?

FX業者ではスキャルピングを禁止していることがあり、スキャルピングをするのであれば規約をしっかりと確認する必要があります。または、FX業者のサポートに確認してみるのも良いでしょう。

スキャルピングを認めている旨を公式サイトに明記しているFX業者もあることから、そうした業者を使うのも手です。

5. 株でもスキャルピングをすることは可能ですか?

FXだけでなく、株でもスキャルピングをすることは可能です。FXで身に付けたスキャルピングのスキルは、株でも役立てることができます。

6. 10pipsスキャルピング手法とは何ですか?

10pipsスキャルピング手法とは、1回の取引で10pips程度の利益を狙うスキャルピングの手法のこと。取引の流れは前述した手法と同じく、相場のトレンドに沿ったポジションを保有し、エントリーポイントは、移動平均線やストキャスティクス、RSIなどのテクニカル指標を使用して決定します。

利益確定は1回の取引で10pips程度の利益を狙うため、小さな利益を積み重ねるスキャルピングというトレードスタイルの中では比較的大きな値幅となります。損切りはトレンドが崩れた時点でおこなうことが一般的ですが、10pipsを目安に逆指値注文を入れるトレーダーも多いです。

10pipsスキャルピング手法を実践する場合、一度トレンドが出た場合は継続しやすいという特徴があるドル/円やユーロ円といった通貨ペアがお勧めです。

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