下半期の株式市場見通し:明るい、ハイテク株以外の勝者とは?
2024 06 25, 午前 03:00 +00:00このページの内容
※2024年6月25日16時31分更新
世界の株式相場は今年上半期、非常に好調だったが、下半期はどうなるのだろうか? ハイテク株以外のセクター別勝者とは?
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2024年は予想を上回る好調ぶり
2024年後半に入り、株式相場は引き続き回復力と成長を示している。S&P500種株価指数は年初来ですでに約14%上昇し、多くのアナリストの予想を上回っている。この好調なパフォーマンスは、継続的な楽観論を裏付けるいくつかの要因とともに、今後数カ月間の見通しを明るいものにしている。
ハイテク・AI関連株が株高を牽引
テクノロジー・セクター、特に人工知能(AI)分野への投資は引き続き、株式市場成長の大きな原動力になっている。半導体、クラウドコンピューティング、データセンターを手掛ける企業に対する需要は旺盛で、それら企業の株価を押し上げている。
増加し続ける配当
より安定したリターンを求める人々にとって、増配株は魅力的な選択肢である。アナリストは、今年の現金配当額は6.0―6.5%増加すると予想しており、増配率はインフレ率の伸びを上回り、投資家に信頼のおける収入源を提供している。
個人消費は引き続き堅調
先行き景気が不透明であるにもかかわらず、個人消費は引き続き景気を下支えしている。最近の調査では、特に高所得世帯を中心に消費マインドが改善しており、これは持続的な経済成長にとって良い兆しである。
セクター別の勝者は?
ハイテク株が話題を独占しているが、他に有望なセクターもある。ヘルスケア、通信サービス、金融セクターは力強い収益成長を示している。今後、小型株や地方銀行株は、バリュー(割安)株を求める投資家にとって良い投資機会を提供するかもしれない。
利下げの可能性薄でも、株高は継続
当初、市場は2024年に複数回の利下げを予想していた。しかし、現在の予想はより控えめで、年末までに予想されている利下げは1回か2回である。逆イールド(長短利回り逆転)現象は過去の経験則から融資や投資活動にマイナスに働くことが多いが、興味深いことに今回の逆イールドは予想されていたほど大きな影響を及ぼしていない。
米労働市場は複雑なシグナルを発信
最近のデータによると、米労働市場は複雑な様相を呈している。求人数が減少し、雇用の冷え込みが示唆される一方、賃金は予想を上回り、雇用が引き続き堅調であることを示している。
米大統領選がリスクに
11月に予定されている米大統領選挙は、株式市場の動きを不安定にする可能性がある。投資家は選挙が近づくにつれ、選挙関連ニュースがもたらすリスクに備える必要がある。
投資マネーの集中は懸念しすぎ
株高の大部分は、一握りの巨大ハイテク企業銘柄によってもたらされている。このような投資マネーの集中は、これらリーダー企業が失速した場合、リスクとなる。
しかし、中期的な経済および企業業績見通しが強気であることから、株価は反落したとしても短期間で終わる可能性が高い。
バリュエーション懸念は残る
S&P500種指数の株価収益率(PER)は依然として10年平均を上回っており、市場の一部銘柄に関しては割高感が指摘されている。
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