NY金2300ドルから陥落。ゴールド・シルバー・レシオ反転。金・銀価格の見通し
2024 06 26, 午後 10:45 +00:00このページの内容
NY金・銀価格はそろって下落。米国金利上昇が重荷。金銀比価からは、銀のパフォーマンスが金に劣後する可能性。テクニカル面も踏まえた金・銀価格の今後の見通しとは。
【関連記事】NY金6月横ばい、銀4.2%下落。弱気派の変化。金・銀価格の見通し(2024年7月1日公開)
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【金価格のターゲット】
上値①:2,300ドル
上値②:20日移動平均線(現在2,327ドル)
下値:2,285ドル
【銀価格のターゲット】
上値①:29.00ドル
上値②:9日移動平均線(現在29.45ドル)
下値①:28.66ドル
下値②:28.00ドル
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金銀そろって下落
NY金スポット価格(ドル建、XAU)は0.9%、銀価格は0.5%、26日に下落した。米国金利上昇、それに伴い米ドル高が進展したことが、金、銀価格の重荷となった。金は、2週ぶりの安値、銀も6週ぶりの安値である。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
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金銀比価(ゴールド・シルバー・レシオ)反転
金の価格を銀の価格で割った金銀比価は、低値から高値、もしくは高値から低値へ一方向に動く傾向がある。そのため、金銀比価を用いることで、下記のように金や銀に取引に活用することができる。
金銀比価、そして金と銀の価格に基づいた取引シグナル
資料:IG証券 金銀比価(ゴールド・シルバー・レシオ)戦略とは
金銀比価は、75倍でサポートされ、上昇に転じている。金銀比価が今後も上昇を続けた場合、金の買い、もしくは銀の売りといった取引が有望と考えられる。しかしながら、金と銀価格は、足元横ばいから下落で推移しているため、金の買いや銀の売りのどちらかのポジションだけを取ることはリスクが大きいかもしれない。そのため、金の買いと銀の売りを同時に行うことで、金と銀の相対的な値動きの違いに基づいた取引も候補にあがる。両方のポジションを持つことで、金と銀相場全体の方向性に伴う損失リスクを回避することができる。
金銀比価
資料:TradingView。週足チャート。
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NY金価格の見通し
NY金スポット価格(ドル建)は、終値ベースで6月7日以来はじめて2,300ドルを下回り、下落圧力が強まった可能性がある。また、RSIは、50を明確に下回り、金価格のモメンタムが弱気であることを示唆している。
テクニカル面で弱気シグナルが点灯する中、金価格の下落を見込む。金価格は、4月30日安値2,285ドルへの下落が視野に入る。サポートとなってきたこの水準を下方ブレイクすると、下落トレンド入りが一段と明確になる可能性がある。
一方、金価格が上昇した場合、2,300ドルがレジスタンス転換しているかに注目。2,300ドルを上回ることに失敗した場合、金価格の地合いが弱いことを投資家に印象付けよう。2,300ドルのブレイクに成功した場合、20日移動平均線(現在2,327ドル)への上昇が視野に入る。
【金価格のターゲット】
上値①:2,300ドル
上値②:20日移動平均線(現在2,327ドル)
下値:2,285ドル
NY金スポット価格(ドル建)日足チャート
資料:TradingView
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NY銀価格の見通し
NY銀価格(スポット、ドル建て)は、RSIが50を下回っており、弱気モメンタムを示唆している。くわえて、金銀比価の関係からも、金に比べて銀が相対的に弱含む可能性があることから、銀価格の下落を見込む。
銀価格は、6月13日安値28.66ドルへの下落が視野に入る。この水準でサポートされなかった場合、次の下値として28.00ドルへの下落しよう。
ただし、ストキャスティクスは銀が売られ過ぎの水準であることを示唆しており、銀が反発する可能性がある。銀が上昇した局面では、29.00ドルがレジスタンスになるか注目。上抜けることに失敗した場合、銀価格の地合いが弱いことを投資家に印象付けよう。ブレイクに成功した場合、次の上値として、銀価格は9日移動平均線(現在29.45ドル)をトライしよう。
【銀価格のターゲット】
上値①:29.00ドル
上値②:9日移動平均線(現在29.45ドル)
下値①:28.66ドル
下値②:28.00ドル
NY銀スポット価格(ドル建)日足チャート
資料:TradingView
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著
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