NY金、FRBの逆襲。CPIの援護。FOMCを受けた金価格の今後の見通し
2024 06 12, 午後 10:40 +00:00このページの内容
NY金は0.3%上昇。FOMCの結果以上に米国CPIの結果が、ゴールドをサポート。重要イベントを通過した金価格の今後の見通しとは。
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【金価格のターゲット】
上値①:2,325ドル
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FOMC、CPIの結果
米国CPI(消費者物価指数)の結果は、全体の前月比の伸びが横ばい、基調的インフレ圧力を示すコアCPIも0.2%の上昇にとどまり、2カ月連続の鈍化を示した。事前の市場予想以上のインフレ鈍化を示し、米国の中央銀行に相当するFRB(米国連邦準備制度理事会)のインフレ目標達成が近付いたとの見方が強まり、米国金利の低下要因となった。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
FOMC(米連邦公開市場委員会)では、FRBによる年内利下げ見通しが1回に後退した(3月時点で3回の利下げが予想)。また、中長期的な政策金利見通しも2.8%に上昇した(3月時点で2.6%)。ただし、パウエルFRB議長は、今後の利下げはデータ次第である旨を強調し、インフレ鈍化が進展した場合などは、想定以上に利下げを実施することに含みを持たせた。
FOMCでの見通し以上に、米国CPIの影響が大きく、金融市場では、年内利下げ織り込みが一段と進展した。金融市場では、年内1.6回の利下げが予想されている(FOMC前日は1.5回程度の利下げ織り込みであった)。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
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金上昇
NY金スポット(ドル建、XAU)価格は、12日に0.3%上昇した。FOMCの結果は、米国金利の上昇要因であったものの、弱い米国CPIの影響が勝り、米国金利が低下したことが金価格を押し上げた。
金以外の銀、プラチナ、パラジウムといった貴金属も、米国金利低下を背景に上昇した。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
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NY金価格の見通し
NY金スポット価格(ドル建)は、レジスタンス転換している2,325ドルの上方ブレイクにトライしている。ただし、MACDラインはシグナルラインを下回っており、下落圧力が残っていることを示している。
不透明感がただよっていたFOMCを通過したものの、テクニカル面で明確なシグナルが出ていない中、金価格が上下双方に動く展開を想定したい。
金価格が下落した場合、心理的節目である2,300ドルへの下落が視野に入る。一方、金価格が上昇した局面では、水平レジスタンス2,325ドルを上方ブレイクできるかに注目。この水準をブレイクすると、金価格の上昇トレンドへの転換の可能性が高まり、5月後半以降のレンジの上限2,364ドルへの上昇が視野に入る。
【金価格のターゲット】
上値①:2,325ドル
上値②:2,364ドル
下値:2,300ドル
NY金スポット価格(ドル建)日足チャート
資料:TradingView
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テクニカル分析をする上で重要な指標の一つにMACDがあります。MACDについて知りたい方は下記の動画をどうぞ!
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著
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