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リスクリワードとは?計算方法や注文例、改善方法をわかりやすく解説

リスクリワードとは?計算方法や注文例、改善方法をわかりやすく解説

DailyFX, Research
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

リスクリワードとは、投資の取引におけるリスク(損失)に対して、どれくらいのリワード(利益)が見込めるかを表したものです。適切なリスクリワードは、長期的な投資の成功につながります。本記事では、リスクリワードの計算方法や改善方法などについて解説します。

リスクリワードとは

リスクリワードとは、取引を開始した価格に対して、逆指値注文(ストップ)と指値注文(リミット)をどこに設定するかという比率のことです。その比率は、「リスクリワードレシオ」や「リスクリワード比率」、「RRR(Risk Reward Ratio)」とも呼ばれます。その数値が大きいほどリターンが高い状態を意味します。

例えば、リスクリワードレシオが「1対2」だとすると、「1のリスクを取ることで2のリターンを狙える」状況を示します。リスクリワードは投資判断の基礎となる重要な要素であり、効果的な投資戦略を立てるためには欠かせません。

リスクリワードと勝率の関係性

まず勝率とは、投資で利益を出す確率のことを指します。一方、リスクリワードとは、その投資のリスクに対するリワードの比率を表しています。これらの関係性を理解することは、効率的な投資戦略を立てるうえで非常に重要です。

例えば、リスクリワードレシオが1対2の場合、2の利益を得るために1のリスクを取ることを意味し、利益を得るために必要な勝率は33%以上と言われています。ただし、取引コストなどを考慮すると勝率40%以上が必要になります。

一方で、リスクリワードレシオが1対1の場合に利益を出すためには、勝率60%以上が必要になります。そのため、投資戦略を立てる際には、トレードの勝率とリスクリワードのバランスが大切になるでしょう。

リスクリワードが重要な理由

次に、リスクリワードが投資において重要な理由を解説します。

投資の判断基準となる

投資は、すべての取引が利益をもたらすわけではありません。そのため、取引の成功と失敗を見極めるための判断基準が必要です。リスクリワードは「どれだけのリスクを取って、どれだけの利益を期待するか」という視点から、取引の価値を測るツールとなります。

リスクリワードをうまく活用すれば、その投資をすべきかどうかの方針を決定できるため重要な考え方と言えるでしょう。

すべての投資が成功するわけではない

投資には必ずリスクが伴います。投資が利益を出す確率を100%にすることは不可能です。だからこそ、リスクリワードの管理が大切になると言えます。

例えば、勝率50%でリスクリワードレシオが1対1の場合と、勝率40%でもリスクリワードレシオが1対2の場合を比較してみます。勝率50%で1対1の場合は、100回トレードすると50勝50敗となり利益が発生しません。一方で、勝率40%でリスクリワードが1対2の場合、100回トレードすると40勝60敗となり、リスクを1万円・リワードを2万円と考えると、80万円の利益・60万円の損失となるため、20万円の利益が見込めることになります。

このように投資の勝率が100%でないからこそ、リスクリワードを意識した投資戦略が必要です。

感情的なトレードを避けられる

リスクリワードを理解して計算できると、投資における損失の最大量と利益の最大量を明確に把握できます。これにより、無理な取引や感情的なトレードを避け、冷静な判断が可能になります。

例えば、ある投資についてリスク(損失可能性)が5万円、リワード(利益可能性)が15万円と設定したとします。この場合、リスクリワードレシオは以下のように計算できます。

  • リスク : 5万円
  • リワード : 15万円
  • リスクリワードレシオ = 1対3

リスクリワードレシオの値が1以上であれば、投資は価値があると捉えられます。つまり、リスクを取る価値がある投資と判断できるということです。リスクリワードの理解は、感情的なトレードを避けることにもつながります。

リスクリワードの計算方法と注文例

ここでは、リスクリワードの計算方法と注文例を紹介します。

例えば、リスクリワードレシオが1対2の場合、リスクを負っている金額がいくらであれ、設定された逆指値注文をもとに、その金額を2倍にした金額を指値注文に設定します。

以下のユーロ/カナダドルの4時間足チャートをご覧ください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, グラフ  自動的に生成された説明

例えば、1.3925にあるレジスタンスラインを上抜けたところで取引を開始したとします。逆指値注文は、チャート上のストップ(逆指値注文)と記された、取引開始より115ピップス下の1.3810に設定できます。

リスクリワードレシオの1対2をもとに、トレーダーは115を2倍して、230と計算します。そして取引開始の価格から230ピップス上に指値注文を加えるとすると、1.4155がこのチャートでリミット(指値注文)が設定される大体のエリアです。

つまり、1対2のリスクリワードレシオとは、取引でリスクを負っている金額の2倍の利益を得ようとすることです。

ただし、理想的なリスクリワードの値は一概に決められるものではありません。なぜなら、その数値は投資家一人ひとりのリスク許容度や投資スタイルにより異なるからです。一般的に理想的なリスクリワードは、「2〜3」と言われています。この数値を基準に、自身のトレード勝率や資金管理にあわせてリスクリワードを決定していくことがおすすめです。

リスクリワードの活用方法

リスクリワードを理解したうえで、活用する方法を学ぶことが大切です。

リスクリワードに沿った投資戦略

リスクリワードは、投資戦略を立てる際に利用できます。例えば、「トレンドフォロー型」の戦略を考えてみましょう。この戦略は、市場のトレンドに従い、上昇トレンドが続くと見込んで買い、下降トレンドが続くと見込んで売るというものです。

ここでリスクリワードを利用する際には、仮に2倍の利益を見込む場合、許容可能な損失は投資額の半分までと決定します。つまり、リスクリワードは1対2です。これにより、投資におけるリスクと利益のバランスを明確にし、感情的なトレードから自身を守ることができます。

投資初心者向けのリスクリワードを利用した投資方法

初心者でも投資で利益を出すためには、リスクリワードの理解が重要です。まずは、収益を狙うポイントと損切りをするポイントを明確に設定しましょう。これにより、自分がどれだけのリスクを受け入れ、どれだけのリターンを狙うかが明確になります。

次に、勝率も考慮しながら、リスクリワードレシオを計算します。この値が1よりも大きい方が理想的です。例えば、リスクが1に対しリワードが2であれば、リスクリワードは2となり、この数値は理想的と言えます。

最後に、常に市場の動向をチェックし、必要に応じて設定したポイントを見直してください。市場は常に変動するため、急激な値動きが起きた場合にはポジションを一度決済するなど、大きな損失を出さない戦略も検討しなければなりません。

これらの点を踏まえれば、初心者でも投資で利益を得る可能性を高められるでしょう。

リスクリワードを改善するには?

最後に、リスクリワードを改善する方法を紹介します。

トレード前にリスクリワードを決定しておく

トレード前にリスクリワードを決めることは、投資を成功させるうえで必要不可欠です。まず、自身の許容リスク、つまり損失をどれだけ許容できるかを決めてください。

手順は以下のとおりです。

  1. 取引する銘柄の現在価格を確認します。
  2. その銘柄に対して、どれだけの損失(リスク)を許容できるか決定します。これを「ストップロス価格」とします。
  3. 次に、投資から得たい利益(リワード)を設定します。これを「テイクプロフィット価格」とします。

これらの値からリスクリワードレシオを計算します。計算式は、「リスク(現在価格 − ストップロス価格):リワード(テイクプロフィット価格 − 現在価格)」です。この手順によって取引前にリスクリワードを決めることで、無駄なリスクを避け、投資の効率を高められるはずです。

定期的に過去のトレードを分析する

投資の結果を定期的に分析することが重要です。これにより、リスクリワードの値が適切であったかを再評価し、必要であれば改善しなければなりません。

毎月または毎四半期ごとに自身の投資結果を見直し、3つのポイントをチェックします。

  1. 各取引におけるリスクリワードの値:理想的な値に達していたか
  2. 取引の勝率:計算したリスクリワードの値と照らし合わせる
  3. 投資結果全体の収益:リスクリワードの値と勝率のバランスが適切であったか

これらのポイントをまとめることで自身の投資パターンが明確になり、リスクリワードの改善方向が見えてきます。不適切だった場合は、次回の投資前にリスクリワードの値を調整します。定期的な分析と改善作業は、長期的な投資成功への大切なステップになるでしょう。

無駄なポジション保有をなくす

市場は常に変動しているため、現在の価格が設定したリスクリワードレシオから離れている恐れもあります。無駄なポジション保有とは、リスクリワードレシオが適正ではないままポジションを保有し続けている状態を指します。その状態が続くと、長期的に見て投資家の利益を損なう可能性が高いでしょう。

ポジションを保有している際には、自身が理想とするリスクリワードの範囲から外れていないか定期的にチェックすることが大切です。

リスクリワードと勝率のバランスが重要

リスクリワードは投資するうえでの判断基準となり、冷静なトレードを選択する際の重要な指針となり得ます。また、リスクリワードと取引の勝率は密接に関係しています。リスクリワードが高ければ、投資が成功するために必要な勝率は低くても問題ありません。逆に、リスクリワードが低い場合は、高い勝率を維持する必要があります。

リスクリワードと勝率のバランスを適切に保つことは、安定した投資を運用するうえで欠かせません。これにより、一時的な損失を取り戻しやすくなり、投資の長期的な成功につながります。

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推薦者: DailyFX
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