※2023年11月1日12時47分更新
ビットコイン、暗号資産(仮想通貨)のキーポイント
- ビットコインは35,000ドルの大台を下回った。上昇のきっかけとなる買い材料が必要かもしれない
- 暗号資産業界のセンチメントは引き続き、改善方向
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ビットコイン価格は、先週31日に35,000ドルの大台を突破したが、その後は上げが一服している。足踏み状態にあるため先行き不透明感は否めず、レンジ相場にあるようにも見えるが、ビットコイン相場は資産運用会社大手ブラックロックが上場申請中のビットコイン現物ETFが承認されるとの期待感に支えられている。
ビットコインの強気勢が強気を保てるのは、ドル指数が反発しているにもかかわらず、ビットコイン相場が大幅下落には至っていないからだろう。多くの通貨ペアと金相場がドルに押されているにもかかわらず、ビットコインの価格にはほとんど影響を与えていない。特にここ1カ月ほどで、暗号資産とビットコインを取り巻く市場センチメントに大きな変化があった。これは以下の画像に反映されており、暗号資産の恐怖と貪欲指数は1カ月前の48からきょうは「貪欲」の領域である66まで上昇している。
資料:FinancialJuice
暗号資産の中で最も注目度の高い暗号資産(仮想通貨)市場は、2022年の終盤にかけて瀕死の状態にあるとの見方が強まったが、2023年には最も好調な資産となった。暗号資産とブロックチェーン技術は主流になりつつあるようだ。このことは、JPモルガンBNPパリバ、サンタンデール銀行といった数え切れないほどの世界的な金融機関が、現在ブロックチェーン技術を用いたさまざまなプロジェクトに関与していることからも明らかである。
多くのアセットマネジャーや最高経営責任者(CEO)から、暗号資産への分散投資について多くの問い合わせや電話が来ていると聞いており、ビットコイン現物ETFが大きく話題になっていることも正当化できると考えている。承認への期待感が現在、ビットコインを下支えしているように見えるため、もしブラックロックが申請しているビットコイン現物ETFの承認が下りなかった場合、ビットコインは大幅下落となる可能性がある。今現在、市場は承認されると予想しているように見えるが、果たして予想通りになるだろうか?
資料:TradingView
テクニカル分析見通しとまとめ
テクニカル面では、ビットコン/ドルは現在、33,300―35,300ドル間の2,000のレンジにとどまっている。値動きは不安定で、高値追いの展開となりそうに見えたが、昨日は相場の迷いを示す同時線が示現して取引を終え、下値を模索する可能性も示唆した。しかし、きょうは34,177ドルのサポートエリアで堅調に推移しており、日足ロウソク足がハンマーとなりそうな気配を見せている。問題は、35,300ドルを超えて新たな高値を更新できるかどうかである。
もちろん、明日は米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が控えており、相場は上下に振れる可能性がある。しかし、きょうのビットコイン相場の回復力を見ると、米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的な姿勢を示したとしても、それがビットコイン価格を押し下げるとは言い難い。ドル指数はきょう大きく上昇したが、ビットコイン価格は高値圏を維持している。
注目すべき主要レベル
レジスタンスレベル
- 35,000
- 35,300
- 37,500
サポートレベル
- 34,177
- 32,528
- 31,493
ビットコイン/ドル (BTC/USD) 日足チャート、2023年10月31日
チャート作成:ザイン・バウダ、資料:TradingView
--- DailyFX.com ザイン・バウダ著
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