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アメリカの代表的な株価指数を紹介!各指数の違いや取引戦略をプロが解説

アメリカの代表的な株価指数を紹介!各指数の違いや取引戦略をプロが解説

DailyFXJapan, Research
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このページの内容

※2024年5月27日更新

市場参加者は常に、米国株式市場での「ビッグ3(主要3指数)」と呼ばれるS&P500ダウ平均(ダウ・ジョーンズ工業株価平均、NYダウ)ナスダック100といった米国を代表的する3つの株価指数に注目しています。なぜなら、これら3つの株価指数を確認しておくことで、米国市場全体の動向をあらかた把握できるからです。

また、これら3つの指標の構成銘柄は一部が重複しており、かつパフォーマンスに影響を及ぼすマクロ経済要因も共通しているため強い相関関係があります。ただし、構成銘柄の数や株式の種類、指数の算出方法などに大きな違いがあることもあり、短期的に見ると値動きが乖離することもあります。本記事では、そんな米国を代表的する3つの株価指数について詳しく解説します。

米国の代表的な3つの株価指数の構成銘柄や算出方法

米国の代表的な株価指数として「S&P500」、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ平均)」、「ナスダック100」の3つが世界中の投資家に知られています。それぞれの指数における構成銘柄の数や銘柄の選定方法などを、表でまとめました。

   S&P500ダウ平均ナスダック100
算出開始1957年1896年1985年
算出方式時価総額加重方式株価加重方式時価総額加重方式
構成銘柄数50030100
銘柄の選定基準時価総額・流動性などの条件を満たす企業から、セクターのバランスを考慮して決定ウォール・ストリート・ジャーナルが選定した、時価総額が最も大きい米国30銘柄ナスダックに上場している、時価総額が最も大きい銘柄(金融銘柄を除く)
銘柄の入れ替え必要に応じてルール無し毎年12月

S&P500

S&P500は、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によって1962年に考案された株価指数です。構成銘柄数は500銘柄と、3つの中で米国経済を最も幅広くカバーしている指数として知られています。

500種類の構成銘柄を時価総額で加重平均(時価総額加重方式)し、S&Pが設定する除数で割ることで、S&P500は算出されています。より分かりやすく言えば、全構成銘柄の時価総額の合計を除数で割った値、つまり、時価総額の合計÷除数で算出した値がS&P500の値です。

ダウ・ジョーンズ工業株価平均

ダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ平均、NYダウ)は、1896年に考案された、この3つの中では最も歴史が古く、世界的な知名度も高い指数です。

ダウ平均の構成銘柄は、ウォール・ストリート・ジャーナルが選定した時価総額が最も大きい米国企業30銘柄です。

指数の算出方法には、S&P500やナスダック100とは異なり、株価に基づいて各構成銘柄のウェイトが決定される「株価加重方式」が採用されています。

ナスダック100

ナスダック100は、運用開始が1985年と、3つの中では最も新しい指数です。

金融銘柄を除いた、ナスダックに上場している時価総額が最も大きい100銘柄で構成されています。ただし構成銘柄数は100と多いものの、ハイテク銘柄のウェイトが高いことから、一般的には「ハイテク指数」と見なされているのです。

算出方法は、S&P500と同様、構成銘柄の時価総額に基づく「時価総額加重方式」が採用されています。

米国の株価指数「ダウ平均、S&P500、ナスダック100」の違いとは?

米国の代表的な3つの株価指数は、それぞれ指数の構成銘柄数・セクターが異なるので、値動きの特徴にも違いがあります。

例えば、S&P500は、500銘柄と多くの銘柄で構成されているので、特定の銘柄による値動きへの影響は最も小さくなります。とはいえ、ある特定のセクターが指数の値動きを大きく牽引するようなこともあるのです。

これまで、景気循環の局面ごとに、異なるセクターがマーケットを大幅に上回る業績をあげてきたことから、指数を牽引するセクターもその時々で変化してきました。例えば、1970年代には石油セクターが最も影響力を持っていました。そして2000年頃に発生したハイテクバブルの絶頂期はテクノロジーセクター、2008年の金融危機以前は金融セクターといったように移り変わってきたのです。現在(2024年)最も影響力の大きなセクターとなっているのは、約26%のウェイトを占める情報技術(IT)です。

一方、ダウ平均の構成銘柄は30しかないため、S&P500よりも個別銘柄のパフォーマンスの影響をより大きく受けることになります。現状では、ダウ平均の50%を超えるウェイトを上位10銘柄が占めていることからも、ごく一部の銘柄の値動きがダウ平均に大きく影響するケースは容易に想像できるでしょう。

【関連記事】S&P500については、「S&P500とは?NYダウ平均株価の違いや投資するメリット・デメリットを徹底解説!」でさらに詳しく知ることができます。

ナスダック100の構成銘柄数はダウ平均より多いものの、実は少数のセクターがナスダック100の値動きに影響を与える傾向が一段と強いのです。なぜなら、ナスダック100を構成する上位10銘柄が50%超のウェイトを占めており、その銘柄のセクターが情報技術(IT)に偏っているからです。

特に、各企業が行う四半期ごとの決算期において、各株価指数のボラティリティの差が大きくなる傾向が見られます。より広い範囲の銘柄が組み入れられたS&P 500よりも、より限られた銘柄で構成されているダウ平均やナスダック100のほうが、価格の前日比が大きくなるケースが多いのです。

米国の株価指数を構成する銘柄

グラフ, 円グラフ  自動的に生成された説明

S&P500を構成する銘柄

S&P500を構成する銘柄は、以下のような厳しい基準を満たした優良企業から500銘柄選定されます。

  • 時価総額が82億ドル以上
  • 米国に本社を置く米国企業である
  • 浮動株比率が50%以上である
  • 4期以上連続で黒字である

米国企業500社で構成されているものの、情報技術(IT)やヘルスケア、金融セクターの銘柄で50%以上を占められています。

ダウ平均を構成する銘柄一覧

ダウ平均はニューヨーク証券取引所(NYSE)や、ナスダックに上場する銘柄のうち、米国を代表する30銘柄から選定されます。

ダウ平均の採用銘柄は、以下の3つの基準をクリアしたものになっています。

  • 企業の評判が高い
  • 持続的な成長を達成している
  • 多くの投資家が高い関心を示している

上記以外にもいくつかの基準があり、条件をクリアしない限りダウ平均の銘柄として採用されることはありません。また、上位10銘柄が指数の50%以上の時価総額を占めていることも覚えておきましょう。

具体的なダウ平均の採用銘柄は、以下の通りです(2023年1月時点)。

アップル、アムジェン、アメリカン・エキスプレス、ボーイング、キャタピラー、セールスフォース、シスコシステムズ、シェブロン、ウォルト・ディズニー・カンパニー、ダウ、ゴールドマン・サックス・グループ、ホーム・デポ、ハネウェル・インターナショナル、IBM、インテル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、コカ・コーラ、マクドナルド、3M、メルク、マイクロソフト、ナイキ、プロクター・アンド・ギャンブル、トラベラーズ、ユナイテッド・ヘルス・グループ、ビザ、ベライゾン・コミュニケーションズ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ウォルマート

ナスダック100を構成する銘柄

ナスダック100は金融セクターを除いた時価総額上位100銘柄で構成されているので、金融ショックに強いという特徴があります。ただし、ダウ平均と同じように上位10銘柄が50%以上を占めていることから、一部のセクターが大きな影響力を持っています。

株価指数ごとのボラティリティの違い

主要3指数の中で最もボラティリティが低いのはダウ平均です。これは、ボーイング、ユナイテッド・ヘルスケア、3Mといった値動きが比較的安定している優良企業が、構成銘柄の大半を占めているためです。

一方、主要3指数の中で最もボラティリティが高いのはナスダック100です。フェイスブック、アマゾン、アルファベット(グーグル)といった、高リスクで成長率が高い企業に構成銘柄が集中しているからです。

広範囲な米国企業をカバーしているS&P500のボラティリティは、基本的にナスダック100よりも高く、ダウ平均より低くなります。

ダウ平均、ナスダック100、S&P500の長期チャート

米国の株価指数(ダウ平均、ナスダック、S&P 500)の数値は、米国の株式市場が開かれている間、ほぼリアルタイムで更新されます。ただし、IG証券などの株価指数CFDを取引できる多くの業者では、米国の株式市場の取引時間外でもリアルタイムで価格を提供しており、株式市場の取引時間外も売買できるようになっています。

また、デイリーFXのサイトでは、米国の株価指数や株価のチャートをいつでもリアルタイムで確認可能です。

以下のチャートは、1995年から2023年までの各株価指数の月足チャートです。実際のチャートからも、ダウ平均、S&P500、ナスダック100の順にボラティリティが低いことが見て取れます。

ウォール街株価指数(ダウ平均)月足チャート

グラフ, 折れ線グラフ  自動的に生成された説明

出所:IG証券

米国500種株価指数(S&P500)月足チャート

グラフ, 折れ線グラフ  自動的に生成された説明

出所:IG証券

米国テク株100種株価指数(ナスダック100)月足チャート

グラフ, 折れ線グラフ  自動的に生成された説明

出所:IG証券

また、3つの株価指数は長期的にみると同じような値動きをしていることも分かります。いずれも過去の金融・経済危機で大きく下落したものの、後に史上最高値を何度も更新しているのです。

さまざまな株価指数を組み込んで取引戦略を立てる

市場参加者はファンダメンタルズ分析やテクニカル分析といった、さまざまな分析手法を駆使して、投資戦略を立てています。例えば、長期投資家はファンダメンタルズ分析を重視することが多い一方で、短期~中期のトレーダー(デイトレーダーを含む)はテクニカル分析を重宝する傾向があります。

株価指数も他の銘柄と同様に、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を用いて取引戦略を立てられますが、以下の特徴を知っておくと、さらに有利に立ち回れるようになります。

  • マーケットの動向をつかむのに役立つVIX指数
  • 株価指数のボラティリティはマーケットの動向により上下することが多い
  • 株価指数は取引時間内の出来高が最も多い

マーケットの動向をつかむのに役立つVIX指数

VIX指数(CBOEボラティリティ指数)は、市場のボラティリティを表す指数であり、マーケットの動向を図るのに役立ちます。

市場参加者の大半は、何らかの形で株式市場において買いポジションを保有しています。したがって株価の下落による損失に対する恐怖心から、マーケットに不確実性(下落要因)があるときにはボラティリティは高くなるのです。一方で相場の上昇を期待している際は、ボラティリティが低くなります。

つまりVIX指数は、恐怖が高まる(相場が下落または急変動する)と急騰し、恐怖が解消される(相場が上昇または安定する)と下落する傾向があり、そのような特徴から「恐怖指数」とも呼ばれています。

VIX指数を確認して、ボラティリティを把握することで、トレードチャンスを見つけやすくなるのです。例えば、短期トレーダーは、VIX指数の値が高い(不確実性があって、ボラティリティが高い)時期のほうが、低い時期よりもポジションを保有しやすくなります。

株価指数のボラティリティはマーケットの動向により上下することが多い

株価指数の値動きは、VIX指数と連動する傾向があります。S&P 500チャートにVIX指数を表示しました。

グラフ  自動的に生成された説明

チャートを見ると、S&P500が下落して、市場参加者の恐怖心が高まるとVIX指数が上昇していることが分かります。一方で株価指数が上昇すると、VIX指数は下落するのです。

VIX指数と株価指数は関係性が深いので、株価指数の取引戦略を立てる際は、VIX指数も参考にすると良いでしょう。

【関連記事】VIX指数については、「VIXとS&P 500は逆相関!VIXを使ったトレードとは?手法をプロが解説」で詳しく知ることができます。

株価指数は取引時間内の出来高が最も多い

株価指数を取引する際は、取引時間別の出来高の大小にも注目しましょう。24時間取引されている為替とは異なり、株式市場には、市場ごとに決められた取引時間があります。

米国株式市場の取引時間は13:30~20:00(グリニッジ標準時)で、株価指数の取引高が多くなるのは、取引時間内なのです。

グラフ, ダイアグラム  自動的に生成された説明

つまり、米国市場の取引時間内は、一日のうちで米国株価指数の流動性が最も高くなるので、トレードチャンスが特に多くなります。あらかじめ取引チャンスが多い時間帯を知ることで、他のトレーダーよりも有利に立ち回ることが可能です。

一方で、米国市場の取引時間外は、取引の参加者が非常に少なく、流動性が低くなるので、取引はなるべく避けた方が良いでしょう。

まとめ

本記事では、米国を代表する

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3つの主要株価指数について詳しく解説しました。各株価指数で構成銘柄数や、算出方法が異なります。ダウ平均やナスダック100は構成銘柄数が特に少なく、時価総額を占めるセクターが偏っているので、一部のセクターや銘柄が価格に大きな影響を与える傾向にあります。したがって短期トレーダーは、このような特徴を理解して、影響力の大きい銘柄の株価に注目しながら売買をするのが重要です。

ただし、長期的に見ると主要3株価指数は同じような値動きをしています。株価指数のポジションを長期的に保有する場合は、各指数の値動きにとらわれ過ぎずに、米国経済全体の動向を把握しておくことが重要になるでしょう。

【関連記事】米国にはNYダウCFDもあります。詳しくは、「NYダウCFDとは?デイトレードの戦略や秘訣、取引時間までプロが解説!で知ることができます。

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