※2024年5月17日10時53分更新
15日発表の米消費者物価指数(CPI)が軟化し、利下げ観測が強まったことを受け、NYダウは16日、一時史上初となる4万ドル台に乗せた。ナスダック100も史上最高値を更新、日経平均も上昇しており、株高の勢いが止まらない。テクニカル分析から見た今後の株式相場の行方を探る。
主要株価指数 - トーキングポイント
- NYダウは一時史上初の4万ドル台乗せ
- ナスダック100が史上最高値を更新
- 日経平均は上昇基調を継続
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NYダウが一時史上初の4万ドル超え
16日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価は、一時史上初となる4万ドルを超えた。その後上値が重くなり、小幅安で取引を終えた。
15日に発表された米消費者物価指数(CPI)はインフレ鈍化の傾向が示され、新たな上昇のきっかけとなった。ダウ平均は4月の安値以来、過去1カ月月間続いてきた上昇にさらに弾みがついた。米国のインフレ率が再び鈍化の兆しを見せていることから、米連邦準備制度理事会(FRB)による2度の利下げ実施観測が再燃している。
さらに上昇すれば、指数は一気に心理的な40,000の大台を超え、史上最高値の更新が視野に入ってくる。一方、前回の高値39,287付近を終値で割り込むと、短期的に弱含みの展開となるだろう。
NYダウ 日足チャート
資料:ProRealTime、チャート作成:クリス・ボーシャン
ナスダック100は史上最高値更新
ナスダック100指数も15日の米インフレ統計を受けて上昇し、3月21日の史上最高値18,466を上回って取引を終えた。
ここから新たな買いの流れがさらに指数を押し上げれば、19,000台乗せが視野に入ってくる。安値が4月中旬の水準から切り上がっているため、指数は引き続き上昇トレンドにあると言える。
一方、18,200を終値で下回ると、短期的に弱含みの展開となり、少なくとも調整局面となる可能性がある。
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ナスダック100 日足チャート
資料:ProRealTime、チャート作成:クリス・ボーシャン
上昇続く日経平均
日本株も、円高にもかかわらず上昇しており、日経平均株価は50日単純移動平均線(SMA)に到達した。
4月の安値から着実な反発が続いている。終値で50日SMAを上回れば、強気な見方の支えとなるだろう。さらに上昇すると、3月後半に付けた史上最高値を始点とするトレンドライン(レジスタンス)、そして4月上旬の高値39,800付近を突破できるかが焦点となる。
一方、終値が38,300を下回ると、4月中旬の安値からのトレンドライン(サポート)割れが示唆される。
日経平均 日足チャート
資料:ProRealTime、チャート作成:クリス・ボーシャン
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