※2024年6月11日10時27分更新
6-9日に投開票された欧州議会選挙で右翼勢力が躍進し、フランスでは右翼政党国民連合に惨敗したマクロン仏大統領が議会解散と早期総選挙を電撃発表。これを受け、ユーロは大幅下落となった。ユーロ/ドル、ユーロ/英ポンド、ユーロ/円の見通しを探る。
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右派政党の支持率が伸長したことはほぼ織り込み済みだったが、マクロン仏大統領による解散総選挙の発表はほとんど予想されていなかったため、市場は神経質な展開となっている。フランスとドイツの与党が欧州議会選挙で敗北したことで、欧州連合(EU)内の政治的不安が深まり、ユーロに新たな売り圧力がかかるとの見方が出ている。
ユーロ/ドルの見通しは中立
ユーロ/ドルは先週の高値1.0916ドルで天井をつき下降、5月9日の安値1.0724ドルが次の下値ターゲットとなっている。中期的な見通しは中立とする。さらに下降した場合は4月中旬の高値1.0690を維持できるかが焦点となる。現在のレジスタンスは1.0780―1.0788ドルエリアにある。
ユーロ/ドル 日足チャート
資料:TradingView
ユーロ/英ポンドは急落
ユーロ/英ポンドは、重要なサポートゾーンである0.8503―0.8484ポンドを下抜けたことで、これまで強気だった見方が否定され、2022年7月と8月の安値圏0.8409―0.8404ポンドが視野に入っている。5月下旬の安値0.8484ポンドに小型レジスタンスがある。
ユーロ/英ポンド 日足チャート
資料:TradingView
ユーロ/円は引き続き横ばいか
ユーロ/円は先週6日の高値170.29円からさらに下落し、6月初旬の安値168.03円、そして5月中旬の安値167.34円を目指す展開も視野に入ってきた。
ユーロ/円 日足チャート
資料:TradingView
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