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ユーロ見通し:トレーダーはユーロ/円にかなり弱気。逆張りのチャンス?

ユーロ見通し:トレーダーはユーロ/円にかなり弱気。逆張りのチャンス?

ディエゴ・コルマン, ストラテジスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2024年3月14日15時55分更新

このレポートでは、主要3通貨のユーロに対するトレーダーのポジション状況を見極めるとともに、逆張り手法を用いたトレード機会についても触れ、ユーロ/ドル、ユーロ/英ポンドユーロ/円の見通しを探る。

ユーロ見通し:ユーロ/ドル、ユーロ/英ポンド、ユーロ/円

  • IGのクライアントデータによると、トレーダーはユーロ/ドルのショートに大きく傾いている
  • 一方、トレーダーはユーロ/英ポンドに対しては極めて強気
  • トレーダーの4分の3近くがユーロ/円に対してショートポジションを保有
推薦者: ディエゴ・コルマン
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逆張りの市場センチメントは、トレーダーにとって貴重なツールとなり得る。市場では不合理な高揚やしかるべき理由のない恐怖によって相場が上下することがあり、そのような場合、後になって行き過ぎた分の価格は調整されることが多い。

例えば、相場が低迷し、皆が悲観的になっているとしよう。このような否定的な見方が広まることで、価格が資産の実際の価値よりも下がる可能性がある。逆張り投資家は、悲観論は誇張されており、価格はいずれ反発すると考え、これを買いのチャンスととらえる。他の投資家が恐れているときに買うことで、後に相場が反転上昇し、投資価値が回復したときに利益を得られるというわけだ。

これは逆のパターンにも当てはまる。市場が極端に楽観的な時期には、逆張り派は慎重になる。特定の銘柄や資産クラスを皆が買い急ぐと、逆張り派はこれをバブル崩壊のシグナルとみなすかもしれない。価格は誇大評価により上昇するが、いずれ下方に調整されると考え、その資産を売るか購入を控える可能性がある。

逆張り投資とは、ただやみくもに群衆に逆らうことではない。そのことを忘れてはならない。群衆の感情によって価格と本来の価値が一時的に乖離している状況を見極めるのが逆張り投資であり、市場の非効率性を利用することで、逆張り投資家は収益性の高い取引を目指す。

しかし、逆張り投資にはリスクも伴う。群衆が進む方向が正しい場合もあり、流れに逆らうことで損失を被ることもある。市場が腑に落ちていないときに真の価値を見極めるには、規律と忍耐、そしてファンダメンタルズ分析への深い理解が必要だ。

経済指標データは、特に実際の数値が予想と大きく異なる場合、FX市場を動かす可能性があります。このような事態に備えるために当社のFXニューストレーディングガイド(無料)を入手し、トレードに活用してください。

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ユーロ/ドル予想 - 市場センチメント

IGの顧客データであるIGクライアントセンチメント(IGCS)によると、ユーロ/ドルに対して予想外にも悲観論が渦巻いていることが明らかになった。ユーロ/ドルを取引するトレーダーの60%超がショートポジションを保有し、ユーロ安ドル高を予想している。この弱気傾向は、ショートとロングの比率が1.59対1であることからも分かる。

ユーロ/ドルに対するこの否定的な見方はさらに強まっているようだ。昨日と比べ、ユーロをロング(ユーロを買い持ち)にするトレーダーの数は増加しており、前週はその傾向がさらに顕著となった。逆張り派はこれを強気のシグナルと見ている。

大多数のトレーダーが一方向のポジションを取っている場合、市場は予期せぬ反対方向への反転に対して脆弱になる。例えば、ニュースやある出来事によって市場の認識が変化した場合、パニック的なショートカバーの動きが一気にユーロ/ドルを上昇させる可能性がある。

当社のセンチメント分析ガイドを入手し、群集心理がFX市場の動きにどのような影響を与えるかを把握し、ユーロ/英ポンドの短期的な方向性を予測するためにお役立てください。

ユーロ/米ドル 強気
データ提供:
の顧客はネットロングです。 の顧客はネットショートです。
変動 ロング ショート 建玉
日次 -6% 7% 0%
週次 -16% 17% -3%
プライスアクションとの関連性
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ユーロ/英ポンド予想 - 市場センチメント

IGCSによると、トレーダーの間でユーロ/英ポンドに楽観的な見方が大きく広がっていることが示されている。トレーダーの3分の2以上がユーロ/英ポンドの上昇を予想しており、この強気スタンスは、ショート1に対してロングが2.15というロングポジションの優位性にも反映されている。このような程度の強い強気スタンスは、逆張り投資家にとっては警鐘が鳴るサインとなることが多い。

「トレンドはあなたの味方」という格言がよく使われるのには理由があるが、市場心理の極端さはターニングポイントのシグナルとなり得る。実質的なコンセンサスが形成されると、急反転の可能性が高まる。強気派を怯えさせる何かがあれば、売り注文が殺到して買い手をあっという間に圧倒し、ユーロ/英ポンドの下落につながる可能性がある。

群集心理に対する逆張り指標を考慮すると、ユーロ/英ポンドに対するトレーダーのネットロングポジションが優勢であることから、価格は下落する可能性があると言える。

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ユーロ/円予想 - 市場センチメント

IGCSによると、IG顧客トレーダーはユーロ/円が反落に向かうと確信しているようだ。トレーダーの4分の3近くがショートポジションを保有し、円高ユーロ安に賭けている。逆張りの投資家は、このような圧倒的に弱気な見方を、逆方向への動きのシグナルとして注目する。

大半のトレーダーが片方のポジションに傾くと、反転の可能性が出てくる。ユーロにとって良いニュース、あるいは円に関するネガティブなニュースがあれば、連鎖反応が起こる可能性がある。ユーロの下落を予想しているトレーダーは買い戻しを余儀なくされ、ショートカバーが殺到するかもしれない。これがユーロ/円を押し上げることになる。

まとめると、紹介した投資アプローチは一般的な群集心理から乖離している。トレーダーの多くが現在ネットショートポジションを保有しているということは、ユーロ/円が当面さらに上昇する可能性を示唆している。

--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著

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