ECBが金融政策決定会合を6日に開催。利下げを実施、日米英の中央銀行に先駆けて利下げサイクルへ転換することが見込まれている。重要イベントを控えたユーロドル(EUR/USD)の今後の見通しとは。
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【ユーロドルのターゲット】
上値①:1.09ドル
上値②:1.094ドル
上値③:1.1ドル
下値:20日移動平均線(現在1.084ドル)
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ECB、いよいよ利下げ
ECB(欧州中央銀行)が金融政策決定会合(理事会)を6月6日に開催する。今回の会合で利下げを実施することが有力視されている。米国、日本、英国の中央銀行が、政策金利を据え置き、もしくは利上げを実施しているのと対照的である。
コロナショック以降、供給網の混乱、高賃金などを背景に高インフレに苦しみ、各国中銀による利上げサイクルが続いていたが、ECBは、ついに利下げサイクルに転じる。
金融市場では、ECBが、今回の会合を含め、年内2.6回の利下げを実施することが予想されている。
資料:BloombergよりDailyFXが作成
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ユーロ通貨先物:投機筋の動向
ユーロ(EUR)の動向に敏感な投機筋(ヘッジファンド等)は、ユーロに強気のネット買い持ちポジション(ユーロ通貨先物のネットロング)を5週連続で積み上げている。
FRB(米国連邦準備制度理事会)を含めた多くの中央銀行は、利下げ開始まで依然として距離がある中、金融市場の織り込み通りに、ECBが利下げを継続して実施できるか不透明との見方が背景にあろう。投機筋は、ECB理事会を経て、今後の利下げ織り込みが後退、欧州金利上昇に伴い、ユーロ高が進展すると見込んでいる可能性がある。
ユーロ通貨先物のロングポジションの水準は、過去と比べて依然として低い水準であり、一段と投機筋がユーロに強気の買い持ちポジションを積み上げることで、ユーロ高に寄与する可能性がある。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
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ユーロドルの見通し
ユーロドル(EUR/USD)は、RSIが50を超えており、ユーロ高ドル安モメンタムであることを示唆している。
ユーロ高のモメンタムの中、ECB理事会にて利下げ織り込みが進展しない限り、ユーロ高継続を見込む。
ユーロドルは、レジスタンスである1.09ドルの上方ブレイクを見込む。ブレイクに成功すると、3月21日高値1.094ドルをトライしよう。更に上抜けた場合、1月以来の1.1ドル台が視野に入る。
一方、可能性は低いと見ているものの、ECB理事会にて、追加利下げに意欲的なスタンスが示された場合、利下げ織り込みが進展、ユーロ安圧力となることを見込む。その場合、ユーロドルは、20日移動平均線(現在1.084ドル)への下落が視野に入る。
【ユーロドルのターゲット】
上値①:1.09ドル
上値②:1.094ドル
上値③:1.1ドル
下値:20日移動平均線(現在1.084ドル)
ユーロドル(EUR/USD)日足チャート
資料:TradingView
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著