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ボリンジャーバンドを使ったFXのトレンドの確認方法とは?2つの手法もプロが解説

ボリンジャーバンドを使ったFXのトレンドの確認方法とは?2つの手法もプロが解説

DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

※2024年5月27日更新

  • 「どうすれば正確にトレンドを分析できるの?」
  • 「ボリンジャーバンドでトレンドを確認する方法は?」
  • 「トレンドを活用した手法を知りたい」

このようなお悩みはないでしょうか?

FXでの成功には、トレンドの正確な分析とボラティリティへの適切な対応が欠かせません。ボリンジャーバンドはこれらの情報を提供する強力なテクニカル指標であり、FXを含む多くのマーケットのトレーダーが使用しています。

しかし、ボリンジャーバンドのメカニズムや、それが示すシグナル、有効な手法をしっかりと理解し、取引に組み込めているトレーダーは決して多くありません。そこで本記事では、ボリンジャーバンドの基礎知識や、トレンドを把握する方法、トレンドを活用した有効な手法などを解説します。

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ボリンジャーバンドとは?FXでトレンドを把握できる?

まずは、ボリンジャーバンドがどのようなテクニカル指標であるのかを確認していきましょう。

  1. ボリンジャーバンドとは?
  2. 計算上は95%がバンド内に含まれる
  3. トレンドを把握できる
  4. ボラティリティを判断できる
  5. 相場の過熱感を示す

1. ボリンジャーバンドとは?

ボリンジャーバンドとは、トレンドやボラティリティ(価格の変動率)、相場の過熱感を表すテクニカル指標であり、幅広い層のトレーダーが利用しています。開発者であるジョン・ボリンジャーは、動的なマーケットにおいて相対的な高値と安値を見つける指標として、ボリンジャーバンドを開発しました。

ボリンジャーバンドはバンドの上限と下限、そして移動平均線によって構成されます。

グラフ, ヒストグラム  自動的に生成された説明

2. 計算上は95%がバンド内に含まれる

ボリンジャーバンドでは移動平均線(通常は20期間)が中央に表示され、その上下に2本の標準偏差のバンドが描かれます。バンドの上限と下限は通常2標準偏差(±2σ)を使用しているため、計算上は価格の95%が2本のバンド内に含まれることになります。

グラフ, ヒストグラム  自動的に生成された説明

標準偏差とは、簡単に言うとデータのばらつきのこと。つまり、現在の価格がどれだけ標準(平均)から離れているかを表しています。価格にばらつきがあるほど標準偏差が高くなり、相場のボラティリティが高くなっていると判断することが可能です。

この標準偏差を示すために使われる記号がσ(シグマ)であり、±1σ、±2σ、±3σと表されます。σは計算上、価格がバンド内に収まる確率を表します。

  • ±1σで価格が収まる確率=約68.3%
  • ±2σで価格が収まる確率=約95.4%
  • ±3σで価格が収まる確率=約99.7%

多くのFX業者では±2σだけでなく、±1σや±3σを表示させることもできるようになっています。ただし、あくまで計算上の確率であることから、強いトレンドや急騰・急落が発生した際には、±2σや±3σに価格が収まらないケースも珍しくありません。

3. トレンドを把握できる

ボリンジャーバンドを活用することで、トレンドを把握することができます。トレンドは中央の移動平均線の傾きを見ることで、素早く把握することが可能です。

具体的には移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンド、横ばいならレンジ相場です。さらに、傾きが急であればあるほど、トレンドに勢いがあると判断することができます。

image3.png

4. ボラティリティを判断できる

ボラティリティは上下のバンド幅が広ければ高く、狭ければ低いと判断できます。なぜなら、ボリンジャーバンドはマーケットのボラティリティが高まると広がり、低くなると狭くなる性質があるからです。

ボラティリティの状態によって、トレーダーはブレイクアウト戦略とトレンドフォロー戦略を使い分けることが可能。例えば、2本のバンドの幅が狭まるときはマーケットのボラティリティは低く、ブレイクアウト戦略を使用するべきであることを示唆しています。

価格が指標の上限と下限の間を変動するため、ボリンジャーバンドはボラティリティを測る優れたツールになるのです。

【関連記事】ボラティリティについては、「FXのボラティリティとは?定義とFXでのトレード方法を解説!」でもっと詳しく知ることができます。

5. 相場の過熱感を示す

ボリンジャーバンドは、相場の過熱感を示すテクニカル指標でもあります。目安として価格がバンドの上限よりも上にあるときは買われ過ぎ、バンドの下限の下にある時は売られ過ぎとみなされます。

相場の過熱感を示すテクニカル指標としてはRSIが有名ですが、ボリンジャーバンドを使えばRSIとは別の角度から過熱感を把握することが可能です。例えば、通常RSIでは30以下を売られ過ぎとみなしますが、相場の勢いによっては30より上の水準でも売られ過ぎの可能性があります。

このような場合、ボリンジャーバンドでは−2σを使って売られ過ぎの状態を把握することができるのです。ボリンジャーバンドを使って買われ過ぎや売られ過ぎを判断すれば、順張りだけでなく逆張りで取引を行うこともできます。

【関連記事RSIについては「】RSI(相対力指数)の計算式とは?見方や使い方をわかりやすく解説」でもっと詳しく知ることができます。

ボリンジャーバンドで覚えるべき4つのバンドの形状

ボリンジャーバンドでは値動きに応じてバンド幅が変化し、さまざまな形になっていきます。中でも覚えておきたい形は以下の4つです。

  1. スクイーズ
  2. エクスパンション
  3. ボージ
  4. バンドウォーク

これらを認識することで、トレンドの変化や継続を見抜くためのヒントを得ることができます。

1. スクイーズ

image4.png

ボリンジャーバンドでは、相場のボラティリティが低くなり、バンドが収縮している状態を「スクイーズ」と呼びます。スクイーズはレンジ相場であることを示唆するとともに、エクスパンションへの待機状態であるとも言えます。

2. エクスパンション

image5.png

エクスパンションとは、前述したスクイーズの状態からバンド幅が拡大していくことを言います。ボラティリティが高まり、トレンドが発生するときに見られる形状です。

3. ボージ

image6.png

ボージとは、エクスパンションでバンド幅が一番拡大した箇所のことを言います。ボージが現れた後はバンド幅が縮小に向かうことから、トレンド転換の可能性が高まります。

4. バンドウォーク

image7.png

バンドウォークとは、ローソク足が±2σに沿って推移する形状のことを言い、トレンドが継続しているときに現れる形です。

上昇トレンドが継続しているときはローソク足が+2σに沿って、下降トレンドが継続しているときは−2σに沿って推移する傾向があります。

FXのトレンドを活用したボリンジャーバンドの手法2選

FXでは、さまざまな手法がボリンジャーバンドを使用しています。トレンドを活用した順張り手法の中で、最も一般的なものは以下の通りです。

  1. 押し目買いや戻り売り:ボリンジャーバンドをサポートラインとレジスタンスラインとして使用し、エントリーのシグナルを見極めます。
  2. スクイーズ後のブレイクアウト:ボリンジャーバンドでスクイーズを見つけ、ブレイクアウトした方向にエントリーします。

1. 押し目買いや戻り売り

ユーロ/円 週足チャート

グラフ が含まれている画像  自動的に生成された説明

上のチャートでは高値切り上げと安値切り上げが続いており、ユーロ/円が上昇トレンドにあることを示唆しています。ボリンジャーバンドを使用することにより、バンドの下限をサポートラインとしてみなすことができます。つまり、価格がバンドの下限に接した場合、トレーダーは買いシグナルと捉えるのです。

この戦略は、上昇トレンドでも下降トレンドでも利用可能。下降トレンドの場合、価格がバンドの上限に接すると売りシグナルです。

利益確定の水準は、トレンドの方向によりバンドの上限または下限に置きます。この例では、上昇トレンドであることからバンドの上限を利益確定の水準として使用します。

ボリンジャーバンドを使用した押し目買いや戻り売りの手順

  1. トレンドを見極める
  2. バンドの上限または下限でエントリーする
  3. バンドの上限または下限を利益確定の水準として使用する

2. スクイーズ後のブレイクアウト

ユーロ/ドル 週足チャート

マップ  中程度の精度で自動的に生成された説明

前述の通り、ボリンジャーバンドではバンドの幅が狭まるときはボラティリティが低く、広がるときは高くなります。バンドの幅が狭まるスクイーズでは、エントリーサインとして使用する上方または下方へのブレイクアウトを探しましょう。

上のチャートの緑で示した部分は、上昇トレンド(+2σ)へのブレイクアウトを示しています。この場合、トレーダーは緑の丸で示した場所での買いエントリーを検討します。

各エントリーの後、ローソク足がバンドウォークしていることに気づくでしょう。ブレイクアウトしたローソク足の後にバンドウォークしていることで、バンドの幅が広がり、相場のボラティリティが上昇していることがわかります。

黒の丸は、さらなるブレイクアウトのシグナルを探す前に、利益確保のための指値注文を検討するポイントです。

ボリンジャーバンドを使用したブレイクアウトの手順

  1. ボラティリティの低下(バンドが狭まる)を探す
  2. バンドの上限または下限のブレイクアウトを待つ
  3. 価格が移動平均線に達したら決済する

ボリンジャーバンドを使う際の3つの注意点

ボリンジャーバンドは非常に有効なテクニカル指標ですが、以下のように注意すべき点もあります。リスクを避けるために、特に以下の3点についてはしっかりと理解しておきましょう。

  1. ダマシが発生する
  2. 逆張りは経験を積んでからにする
  3. 急騰・急落時は様子を見る

1. ダマシが発生する

ボリンジャーバンドに限った話ではありませんが、綿密に分析をしてから取引をしてもダマシが発生することがあります。FXではプロのトレーダーであっても、取引で負けることは日常茶飯事です。

例えば、上昇トレンドのときにボリンジャーバンドのバンドの下限をサポートラインとして押し目買いをしても、そのまま下落が続いてしまうケースもあります。なぜダマシにあったのかを検証して取引の精度を上げたり、素早く損切りしたりして、リスクを少しでも軽減するようにしましょう。

2. 逆張りは経験を積んでからにする

逆張りでの取引は、ボリンジャーバンドを活用した取引の経験を積んだ後に取り組むことをおすすめします。というのも、逆張りはトレンドに逆らってエントリーすることから、トレンドが続いてしまうと大きな損失を生みやすいからです。

例えば、ボリンジャーバンドでは計算上±2σで価格が収まる確率は95.4%であり、+2σや-2σのローソク足がタッチした場合に逆張りをすれば、簡単に勝てるように感じやすいでしょう。しかし、実際はトレンドがそのまま継続してしまうことも珍しくありません。

そのため、まずは順張りをメインに取引し、ボリンジャーバンドの知識と経験を積んでから逆張りにトライしましょう。

3. 急騰・急落時は様子を見る

ボリンジャーバンドを使った取引では、急騰・急落時は様子を見るようにしてください。なぜなら、テクニカル分析は相場が安定しているときに機能しやすいものだからです。

例えば、重要な経済指標や戦争、災害などのニュースが報道された場合、テクニカル分析を無視したような動きを見せることがよくあります。ボリンジャーバンドに限らず他のテクニカル指標も機能しなくなる傾向があることから、急騰・急落時の取引は控えた方が良いでしょう。

まとめ

ボリンジャーバンドを活用することにより、トレンドの方向性やボラティリティ、過熱感を読み取ることができます。スクイーズやエクスパンション、ボージ、バンドウォークなどの形状を識別することで、トレンドの変化や継続を予測することも可能です。

また、狭いバンドは低ボラティリティ、広いバンドは高ボラティリティを示します。これにより、トレーダーは相場の変動に応じてトレンドフォローやブレイクアウトといった戦略を立てることができます。

ただし、ボリンジャーバンドを利用する際には、ダマシの発生や逆張り戦略のリスクに注意が必要です。これらの注意点を理解し、経験を積むことで、より効果的にボリンジャーバンドを活用することができます。

ボリンジャーバンドはFXの取引において、トレンドの認識やボラティリティの把握、相場の過熱度の評価など、多角的な分析を行うための強力なツールです。有効な使い方を理解し、ぜひ取引に役立ててください。

FXでのボリンジャーバンドに関するよくある質問

ここでは、FXでのボリンジャーバンドに関する知っておきたいことや注意しておきたいことをまとめてご紹介していきます。

  1. ボリンジャーバンドを使ったおすすめの手法を教えてください
  2. ボリンジャーバンドでおすすめの設定は?
  3. ボリンジャーバンドのスクイーズを判定する方法は?
  4. ボリンジャーバンドのスクイーズを検知できるインジケーターはありますか?
  5. ボリンジャーバンドだけで勝てる方法はありますか?
  6. スクイーズが起きている銘柄をスクリーニングできますか?

1. ボリンジャーバンドを使ったおすすめの手法を教えてください

ボリンジャーバンドはトレンド系のテクニカル指標であることから、オシレーター系の指標と組み合わせると良いでしょう。ダマシを避けられる可能性が高くなるでしょう。

例えば、RSIは初心者の方でも取り入れやすいオシレーター系のテクニカル指標です。オシレーター系のテクニカル指標は、相場の買われ過ぎや売られ過ぎ(過熱感)を判断することができます。

ボリンジャーバンドを使ってエントリーをする際、買いエントリーならRSIが売られ過ぎ、売りエントリーならRSIが買われ過ぎを示しているかどうかを確認するようにしてみてください。

2. ボリンジャーバンドでおすすめの設定は?

開発者のジョン・ボリンジャーは、ボリンジャーバンドについて移動平均線と±2σの合計3本の線を表示することを基本としています。また、期間は中期的なトレンドとボラティリティの情報を得るのに十分な期間として20を推奨しています。

ただし、ジョン・ボリンジャーの著書である「ボリンジャーバンド入門」では、短期用の「10期間と標準偏差±1.9σ」や、長期用の「50期間と標準偏差±2.1σ」といった設定も紹介されているため、試してみるのも良いでしょう。

3. ボリンジャーバンドのスクイーズを判定する方法は?

ボリンジャーバンドのスクイーズは、チャート上に表示されているボリンジャーバンドの形状から個々のトレーダーが主観的に判断するのが一般的です。判定する際の基準になるのは、以下のようなポイントです。

  • バンドの中心となる移動平均線が比較的平らで、大きな変動が無い
  • 過去のチャートと比較して明らかにバンド幅が狭い

また、過去一定期間のバンド幅の平均値を算出して現在のバンド幅と比較したり、バンド幅の変化率を計算したりするトレーダーもいます。ATRなどの他のボラティリティを計測できる指標を組み合わせるケースもあります。

【関連記事】ATRでFXのボラティリティを測定する方法と具体的な使い方を解説!

4. ボリンジャーバンドのスクイーズを検知できるインジケーターはありますか?

FX業者によっては、例えばボリンジャーバンドの幅を表示するインジケーターを使うことができます。また、MT4やTradingViewでは、世界中の有志が作成したボリンジャーバンドのスクイーズを検知できるインジケーターを使用することができます。

5. ボリンジャーバンドだけで勝てる方法はありますか?

ボリンジャーバンドは計算上では価格の95%が±2σのバンド内に含まれることになるなど、ボリンジャーバンドだけでFXで勝てるように思えるテクニカル指標です。しかし、実際にはボリンジャーバンドだけではダマシが多く発生することから、RSIなどのオシレーター系のテクニカル指標を組み合わせることをおすすめします。

6. スクイーズが起きている銘柄をスクリーニングできますか?

スクイーズが起きている株の銘柄をスクリーニングできるサイトは複数あり、これらを使ってスクイーズが起きている銘柄をピックアップすることができます。

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