金価格は緩やかに上昇し、3週ぶりに上昇した。一方、米ドルは下落基調にあり、ドル円は150円を下回った。米ドルの下落は金価格に大きく影響しているが、ドル円(USD/JPY)および金価格(ゴールド)の今後の見通しとは
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サマリー
- 金パフォーマンス
- 米ドル円の今後の見通し
- 金の今後の見通し
金のパフォーマンス
金価格が緩やかに上昇している。上昇の背景として、米ドルの下落の影響が大きい。
金や銀の価格は米ドル建てで決定されていることから、米ドルが下落すると金が多く買えるため、米ドル下落時には金価格が上昇する傾向がある。
金、米ドル指数(DXY指数)日足チャート
資料:Trading View
米ドル下落の背景に、FRBの利上げサイクル終了との思惑が高まっていることがあげられる。ドル円も、節目である150円台を割り込んだが、今後の見通しとは。詳しく見てみたい。
米ドル円(USDJPY)の見通し
ドル円は、RSIにて「弱気の乖離(ダイバージェンス)」が出現しており、上昇(ドル高円安)の勢いが衰えていることを示している。また、RSIは50以下に転換し、ドル円のモメンタムが弱気に転じつつあることを示している。
加えて、米国のインフレが鈍化し、FRBの利上げサイクル終了との見方が強まる中、ドル円の下落を見込む。
ドル円は、10月10日安値148.80円を終値ベースで下方ブレイクするかに注目。終値ベースで下方ブレイクした場合、ドル円の上昇トレンドからの転換の可能性が高まり、心理的節目である148.00円への下落が視野に入る。
ドル円が上昇した局面では、150.00円を上方ブレイクできるかに注目。上方ブレイクに失敗した場合、ドル円の地合いが弱くなっていることを投資家に印象付けよう。
USDJPY日足チャート
資料:Trading View
金価格の見通し
金価格(XAU/USD)は、9,20,50,200日指数移動平均線が上向き、かつ上から順に並ぶ、金価格に強気の「パーフェクトオーダー」が成立している。一方、10月27日高値を起点とした右肩下がりのレジスタンスラインに上値を抑えられている。
金価格がレジスタンスラインのブレイクに成功した場合、一段と強気シグナルが点灯し、上昇トレンド転換への可能性が高まる。上方ブレイクした場合、金価格は10月27日高値2,009ドルへの上昇が視野に入る。更に、この水準をブレイクした場合、金価格は、史上最高値2,082ドルをトライするシグナルになろう。
金価格が下落した局面では、10月27日から11月13日までの値動きに基づいたフィボナッチリトレースメント38.2%水準1,961ドルでサポートされるかに注目。サポートされた場合、金価格の地合いが強まっていることを投資家に印象付け、再度レジスタンスラインに向かって上昇する展開を見込む。
金価格(XAU/USD)日足チャート
資料:Trading View
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著