メイン コンテンツへスキップ
無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
株式の空売りとは?下落相場で利益をあげる方法をプロが解説!

株式の空売りとは?下落相場で利益をあげる方法をプロが解説!

リチャード・スノー, ストラテジスト

共有する:

広告
このページの内容
red sell screen

株の空売り(ショート)とは、将来安い価格で買い戻すことを念頭において、株式を証券会社(ブローカー)から借りて売りを建て、決裁の期日までにその株式をマーケットで買戻し、返却した際に差額を利益として得ることを指しています。空売りをすることにより、上げ相場のみならず下げ相場でも利益を得ることができるため、アクティブなトレーダーの投資プランには欠かせないものです。本記事では、空売りとは何か、なぜ空売りが重要なのかを事例をもとに説明し、さらに空売りをする際の重要ポイントを解説していきます。

米国株相場見通し【無料】
米国株相場見通し【無料】
推薦者: リチャード・スノー
米国株相場見通し【無料】
ガイドを入手

株式の空売りとは何か、なぜ空売りをするのか?

空売りはブローカーを通じて株を借り、その株を現在のマーケット価格で売り、後に安い価格で買い戻してブローカーに株を返却することです。

なぜ株を空売りするのでしょうか?この質問に対する答えはいくつかありますが、一般的には、空売りは株価下落時にトレードの機会を与えてくれるからと言えるでしょう。

空売りは株価が下がることを前提としています。株価が下がるということは、企業において多くの家計に影響を与える大規模リストラを招いてしまうような状況におちいることを前提としているため、空売りは倫理的に問題があると考える人もいます。その一方で、過大評価された株式に投機をおこなうチャンスであり、悪質と思われる企業に対しての大規模な売りから利益を得る機会と考える人もいます。

最近では個人のトレーダーだけではなく、様々な企業の空売りを目的とした老舗のヘッジファンドもあります。また、空売りをしているトレーダーの中には、財務諸表で誤解を招く数値を報告した疑いのある企業や、不正な商行為に関する十分な証拠がある企業について、調査結果を公表しているケースもあります。

空売りの世界に飛び込む前に株式マーケットの基本を確認することをおすすめします。

株式の空売りとはどのようなものか?

この段階では、現物市場での株式の空売り(レバレッジなし)と、レバレッジを提供するブローカーを通じた空売り(ショートポジションの保有または「売り」)を区別したほうがよいでしょう。

前述したように、従来の方法は空売りをするトレーダーがブローカーから株を借りて、その株を売り、後にその株を安く買い戻してブローカーに株を返すというものでした。

しかし、レバレッジを用いたトレードが登場したことにより、空売りはオンライン・プラットフォーム上で対象銘柄の「売り」ボタンをクリックするだけでおこなえるようになりました。

このような方法での空売りは、以下3つの点に注意してください。

  1. 規制しているブローカー::レバレッジをほとんど、あるいは全く提供しないような規制を用いているブローカーとトレードをすることが重要です。
  2. 流動性と借入れ:空売りをするためには、ブローカーが十分な「借入れ」を持っている必要があります。借入れとは、ブローカーが内部ヘッジ要件を満たすために必要な株を貸し出してくれるリクイディティプロバイダー(LP)のプールを持つことです。借入れがない場合ブローカーは空売りができないため、十分な借入れ対象株がマーケットに戻るまでは空売りを停止します。また、流動性の高い銘柄のほうが、流動性の低い銘柄よりも多くの借入れを提供する傾向があります。
  3. リスク・パラメーターの設定:十分な借入れがある場合は、必要な分析をおこなってストップとリミットを設定し、オンライン・プラットフォームの 「売り」 ボタンをクリックします。

株式を空売りする方法とは

株式を空売りする際には以下の手順でおこないます。

  1. 目的のマーケットを選択する
  2. 下げ相場であることを確認する
  3. ストップロスとリミット(リスクとリターンの比率)を決めておく
  4. 空売りトレードを開始する
  5. ストップまたはリミットに達した時点でトレードが完了する

トレーダーは、200日移動平均線やトレンドラインを利用して、その銘柄のチャートがトレンド相場であるかどうかを評価できます。

空売りのプロセスは、実際に数字を使って下記のような例で説明をすると理解が深まるでしょう。

空売りの例

空売りをしているトレーダーが、近い将来にアップルの株価が下がると予測し、この株を10株売りたいと考えているとします。アップルの株価が20ドルで必要証拠金が50%の場合、トレーダーは200ドル(20ドル×10株)分の株式を実質的にコントロールすることになりますが、証拠金として100ドル(200ドル×0.5)しか資金を出していません。

トレーダーは、目標価格を17ドル、ストップを21ドルに設定することで、リスクとリターンの比率を1:3としました。株価が目標に達すれば、30ドル(3ドル×10株)から借入手数料などを差し引いた利益を得ることができます。

名目取引価格 = $200

証拠金 = 50% ($100)

利益確定後のリターン = $30 ($3 x 10 株)

潜在的なロス: $10 ($1 x 10株)

この例は理想的なシナリオですが、金融マーケットは予測できないことが多いので、ここで示したような動きをするとは限りません。そのためトレーダーは最初から適切なリスク管理をしておく必要があります。

成功するトレーダーの特長
成功するトレーダーの特長
推薦者: リチャード・スノー
成功するトレーダーの特長
ガイドを入手

株式の空売りのリスクとは?

株式の空売りを学ぶ際には以下の点に留意する必要があります。

  • 無制限損失の可能性 - ストップを設定しない場合、理論的には無制限の損失を生む可能性があります。株価の上昇には限界がないため、ストップが非常に重要になります。
  • ショートスクイーズ - ショートスクイーズとは、トレーダーが予想に反した株価の上昇によって損失が発生しために、最終的に(トレードを終了させるため)より高い価格で株を購入し、損失を出さざるを得なくなった場合に起こる現象です。トレーダーがポジションの解消のために買いを入れることで、さらに株価は上昇します。

以下のチャートはUS 500 (S&P 500 ) を使ったショートスクイーズの例です。

  • 借入れできない株式 – マーケットが急落すると、流動性が高い株式であっても借りることができなくなることがあり、その場合は新たなショートポジションを建てることができません。トレーダーはこれを留意しておく必要がありますが、急いでエントリーする必要はありません。

株式の空売り:重要ポイント

株式の空売りは技術の進歩で容易になったことにより、今ではトレーダーのスキルセットの一部となっています。しかしFXとは異なり、株式には借入ができないものがあり、それらについては空売りは一切できないという独特の問題があります。トレーダーは必要なテクニカル分析やファンダメンタルズ分析、さらに適切なリスク管理をおこなった上で空売りでのトレードを開始するようにしましょう。

株式の空売りで重要なポイントトップ5を以下に挙げます。

  1. 規制しているブローカーを使う:: 空売りをする場合は、規制が厳しく評判の良いブローカーを利用してください。
  2. トレンド: 下降トレンドが確実でない場合は、トレンドが確実になった時に備えて、有利な価格で新規注文を設定する必要があります。また、株式はネガティブな情報が公になった場合にギャップダウンする可能性があります。このような動きの速いマーケットでは、トレーダーが取引画面から離れていると有利なエントリーを見逃すことがありますが、設定した注文はその際助けになるでしょう。
  3. 流動性/借入れ: その銘柄は主要な取引所で毎日多くの株式がトレードされていますか? あるいは「フリーフロート」と呼ばれる状況にありますか?流動性が高いほど空売りのための借入れが増え、空売りの柔軟性が高まります。
  4. 借入手数料: 夜間に保有するオープンポジションに必要となるオーバーナイト金利に加えて、マーケットに参加するためのショートポジションに適用される「借入手数料」が発生するケースが多くあります。こういった手数料については、トレード前に必ずブローカーに問い合わせてください。
  5. リスク管理: 空売りは理論上で損失が無限となる一方で、利益は限られます(株価が下がるのは0まで)。トレーダーは、本質的に偏っているリスクとリターンを是正するために、ストップとリミットを利用する必要があります。

株式の空売りでよくある質問(FAQ)

空売りで最も人気のある銘柄は何ですか?

トレーダーが魅力を感じる銘柄は業界やセクターによって異なります。そのため、空売りのトレードで狙うべき特定の銘柄というものはありません。トレーダーは収益や負債比率などのファンダメンタルズ分析を利用することに加えて、コーポレートガバナンスの構造や経営陣の資質など、事業の他の側面にも目を向けています。

すべての主要株価指数は、主要株価指数のページでご覧いただけます。

空売りができる期間は?

ロングポジションの場合は保有する期間に制限はありません。これは自分で株を完全に所有し、他人の株を借りることがないからです。その一方で、空売りは株を借りることになり、ブローカーはいつでもこの株をリコールできます。トレーダーが空売りを続けられる期間は決まっておらず、マーケットの状況に加えて、株の所有者がその株をいつ清算したいかによって決まるのです。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。

広告