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金利と株価の関係|金利の変化で株価が動く理由をプロが解説!

金利と株価の関係|金利の変化で株価が動く理由をプロが解説!

DailyFX, Research

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このページの内容

株式マーケットは金利の変化に素早く反応することが多く、他の市場が金利の変化に追いつくまで12ヶ月要するのに比べると、確実に早いと言えます。これは、株式マーケットを分析するトレーダーにとって、買い持ちや短期的な投機的アプローチにおいて数多くのチャンスがあることを意味しています。

金利と株価は密接な関係にあります。今回は金利全般について説明した上で、金利が株式全体に与える影響と、その情報をどのように分析に反映させるかについて解説します。

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金利とはなにか、なぜ金利は変化するのか?

簡単に言えば、金利(利息)はお金を借りるときのコストです。また、株式マーケットに影響を及ぼす金利には、さまざまな種類があります。

  • 銀行金利: 銀行が互いに貸出をおこなう際の金利であり、株式マーケットに直接影響を与えるレートでもあります。米国では、フェデラルファンド(FF)金利と呼ばれています。
  • 消費者向け金利: 住宅ローンや自動車ローンなど、消費者向けのローンに課される金利です。銀行金利にもとづいている部分もありますが、これは独立したもので直近の金利変動を反映する必要はありません。

この2つの金利はそれぞれ異なるものですが、密接な関係があります。銀行が低金利で割安に資金を貸し出す場合、貸し手が消費者に還元するため、借り手の金利も低くおさえられます。トレーダーがこの金利の影響を受けるのは、金利が株式の価格に影響を与え価格の変動要因となるからです。

金利が経済全体に与える影響とは?

金利は経済に特定の影響を与えるために意図的に設定されます。一般的な原則は以下の通りです。

  • 金利が上昇すれば、経済成長を鈍化させる可能性がある 借入が割高になり、貯蓄のインセンティブが高まるため、人々は消費を控えるようとする。
  • 金利が低下すれば、経済成長が促進される可能性がある 借入が割安になり、貯蓄のインセンティブが低下するため、人々は消費や投資をおこなう。

中央銀行はインフレ率をおさえるために、銀行金利(銀行が預金準備残高から他の銀行にお金を貸す際の誘導目標金利)を設定することで、これらの機能をコントロールします。連邦準備銀行(FRB)においては、その使命として主に金利のコントロールを通じて物価と雇用の安定を維持しています。

中央銀行カレンダー をブックマークして、政策金利発表の最新情報を入手しましょう。

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金利と株価の関係は?どのような影響を与えるのか?

株式は大きく分けて「直接的」と「間接的」の2つの側面から金利の影響を受けます。ここでは、金利の変化によって企業が、そしてそれにともない株式が、どのような影響を受けるのかをまとめます。

1.企業が銀行金利の影響を直接受けるのは、銀行金利が企業の借入可能額に影響するからです 金利が上昇すると、企業が資金を借りる際のコストが高くなります。支出が減れば成長は鈍化しますが、これは業績に悪影響を及ぼす可能性があります。金利が下がれば、企業が成長目的で資金を低コストで借りることができるので、株価上昇が促されるのです。

2.金利上昇は、経済全体の可処分所得の減少を意味するため、企業は間接的に影響を受けます これは、製品・サービスへの支出減少を意味しています。その結果として、企業の収益や利益に影響を与え、株価の下落を招く可能性があります。逆に、金利が低下して人々が自由に消費できるようになると、ビジネスにも好影響を与え、企業の成長率が高まることで株価が上昇することもあります。

米国では、連邦公開市場委員会(FOMC)がFRBの銀行金利を設定し、年に8回会合を開催して調整の可能性について協議します。 金利が上昇すれば株価下落、金利が低下すれば株価上昇の可能性があることを念頭に置いておきましょう。

金利決定にもとづく銘柄分析の方法:株価はどうなる?

銀行金利が変更されるとボラティリティが高まり、株価の変化に合わせてトレードをする機会が多くなります。金利が上昇して株価が下落している場合、時間の経過とともに株価が再び上昇に転じると推察するトレーダーは、チャンスと考えるでしょう。

また、株価指数や市場予測を通じた投機の可能性もあります。中央銀行が金利変更の発表を予定している場合、それ自体がマーケットでボラティリティを引き起こすことがありますが、前述のように、株式市場は金利の変化に即時的に反応するため、トレーダーは 主要中央銀行の発表の前に予想を立てることが多いのです。トレーダー側の需要の増減がこのようなボラティリティ発生の一因ともなり、金利発表の前後はマーケットがさらに不安定になる可能性があります。

金利や今後の金利決定に合わせて株式を売買するために、トレーダーはカレンダーで重要な経済関連の日程を把握しておく必要があります。経済に関するイベントがある時は、マーケットが大きく変動することがあるため、特に短期的な値動きに投機する場合においては、背景として何が起こっているのかを把握しておく必要があります。DailyFX 経済カレンダーをチェックして、マーケットが動く可能性のあるイベントを見逃さないようにしましょう。

ボラティリティはチャンスを生み出す一方で、リスクを高めるということも忘れてはいけません。重要なのは、リスク管理戦略とトレードプランをしっかりと守ることです。金利の影響を受けやすい銘柄や、金利決定前後のボラティリティの高いマーケットでトレードする際の損失を軽減するために、これらを有効に活用しましょう。

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金利低下時に分析すべき銘柄:株価との関係

金利が低下すると、人々の可処分所得の増加や企業の借入コストが下がることが見込まれるため、魅力的な銘柄を見つけやすくなります。その観点から、投資を検討すべき銘柄には以下のようなものがあります。

  • 小売株: 金利が低下して人々の可処分所得が増えると、小売セクターが活性化する可能性があります。これは、小売株を検討する良い機会です。
  • 公益事業株:金利の低下は、公益事業銘柄からの配当が安定して得られることにつながる可能性があるため、魅力的なタイミングといえます。逆に金利の上昇は、公益事業株にマイナスの影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
  • S&P500指数の構成銘柄: この指数は米国の証券取引所に上場している大手企業500社の株価パフォーマンスを示すものです。一般的に、金利引き下げが株式市場に影響を与えるとS&P500でその影響を追跡することができます。また、トレーダーはそれにもとづいて売買の判断をすることができます。連邦公開市場委員会(FOMC)の発表前後には、S&P500を構成している銘柄のボラティリティが高まり、短期売買の機会となるでしょう。

RBの金利変更によるS&P500への影響

このチャートは、S&P 500の値動きと過去三年間に渡ってFRBが利下げと利上げを発表した日付を示しています。2017年12月の0.25%の利上げ後、S&P500は予想に反した動きを示し、2018年1月に約6%近く上昇したことからも、利上げが必ずしも株価の下落につながるわけではないことが分かります。

また、このチャートは、FOMCの発表前後に株価が大きく変動することを示しています。2019年10月の利下げの前にボラティリティの大きな局面があり、利下げ発表後にS&P 500は終値で過去最高値を記録しました。常にニュースを追い、株価に影響を与えるような経済イベントを意識することをトレードプランに組み込むことが重要です。

金利上昇時に分析すべき銘柄:株価との関係

利上げ時には、魅力的な株式投資の機会を見つけるのがより難しくなるでしょう。しかし、多少注意すべきことが増えたとしても、チャンスはあります。ここでは、金利上昇時に注目すべき銘柄群を紹介します。

  • 銀行株: 金利が上昇すると、銀行は貸出金利の上昇により収益が増加しやすく、それを見越して株価が上昇することがあります。
  • 高配当株: この種の銘柄は、金利上昇時に投資家の需要が高まることで、株価が上昇している際には魅力的な銘柄になります。
  • 高い流動性のある株 金利の上昇がマーケットにボラティリティをもたらす場合、流動性の高い株式やETFに投資している投資家は、さほど価格に悪影響を与えることなくポジションを解消できる可能性がより高くなり、柔軟性が増すことになるでしょう。

金利と株価の関係:まとめ

金利にもとづいた株のトレードに確実な戦略はなく、ほとんどのトレーダーはリスクヘッジのため分散ポートフォリオを選択します。流動性が高い株は投資家やトレーダーが株価に大きな影響を与えることなく売買をおこなうことができるため、金利決定時のトレードでは有利になります。

重要なポイントは、金融関連のニュース経済指標カレンダーをおさえることと、主要株価指数のモニタリングをおこない株式マーケットの動きを把握することです。また、金利決定によってマーケットが大きく動くことがあるため、強力なリスク管理手法 によって損失をおさえることが大切です。

株式と株価指数に関する記事はこちら

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