※2024年6月19日更新
FXのロングとショートとは?
FX(外国為替)のロングやショートの基礎を理解することは、初心者トレーダーが最初にすべきことです。トレーダーは、ある通貨が他の通貨に対して相対的に上昇(値上がり)すると考えるか、下落(値下がり)すると考えるかによって、ロングポジション(買いポジション)またはショートポジション(売りポジション)を構築するのです。簡単に言うと、トレーダーは通貨が上昇すると考えたときには取引する通貨を「ロング(買い)」し、通貨が下落すると考えたときには取引する通貨を「ショート(売り)」します。
- ロングは株や通貨を「買う」こと
- ショートは株や通貨を「売る」こと
FX取引におけるロング(ポジション)とショート(ポジション)、そしてそれらをどのように利用するかについて、詳しく解説していきます。
FX取引におけるポジションとその比率の把握とは?
FXのポジションとは、個人や企業が所有する通貨の量のことで、その通貨が他の通貨に対してどのような動きをするかという価格変動リスクを取ることになります。ポジションは、ショートかロングのどちらかを選びます。FXのポジションには3つの構成要素があります。
- 対象となる通貨ペア
- 方向性(ロングまたはショート)
- サイズ(通貨の量)
トレーダーは、さまざまな通貨ペアでポジションを取ることができます。通貨のレートが上昇すると予想する場合は、ロングをするでしょう。トレーダーが取ることのできるポジションの大きさは、口座にある資金と必要証拠金によって決定されます。また、トレーダーは自分にとって適切なレバレッジを理解することが重要です。
デイリーFXが掲載している、IGクライアントセンチメントでは、トレーダーが外国為替市場で取っているポジションの比率がわかります。
FXのロングポジションやショートポジションを保有するとはどういうこと?
FXのロングポジションやショートポジションを保有することは、通貨ペアの価値が値上がりするか、値下がりするかに賭けることを意味します。ロングをするか、ショートをするかは、マーケットに参加する上で最も重要な要素です。トレーダーがロングをする場合は、その通貨ペアの上昇を期待します。ショートの場合は、通貨ペアが下落して将来安く買えるようになることを期待します。
FXのロングポジションとはどのようなもので、どのような時に取引するのか?
ロングポジションとは、トレーダーが取引する通貨価値の上昇を期待して行う取引のことです。例えば、トレーダーが買い注文を実行すると、対象の資産がUSD/JPY(米ドル/円)であれば、USD/JPYのロングポジションを保有することになります。ここで期待しているのは、米ドルの価値が日本円に対して上昇することです。
例えば、USD/JPYを2ロット購入したトレーダーが、USD/JPYの2ロットのロングポジションを保有しているとします。保有資産はUSD/JPY、方向はロング、サイズは2ロットです。
トレーダーは、ロングポジションを取るために買いシグナルを探します。インジケーターは、トレーダーが市場にエントリーするための売買シグナルを探すために使用されるものです。
買いシグナルの例としては、ある通貨が サポートラインまで下落した場面が挙げられます。下のチャートでは、USD/JPY は110.274まで下落していますが、このレベルで何度も反発しています。この110.274のレベルがサポートラインとなり、価格がこのレベルまで下がったときがトレーダーにとって買いシグナルとなります。
外国為替市場の優位性は、24時間週5日取引が可能という点です。市場が開いている時間帯ならいつでも注文を出すことができます。ただし、トレーダーの中には、流動性が高まるニューヨーク市場の取引時間帯やロンドン市場の取引時間帯、シドニー市場と東京市場の取引時間帯といったように、 主要な市場の取引時間帯での取引を好むトレーダーもいます。
FXのショートポジションとはどのようなもので、どのような時に取引するのか?
ショートポジションは、本質的にロングポジションの反対ということになります。トレーダーがショートポジションを保有するときは、取引する通貨の価値が下落(値下がり)することを期待しているということです。通貨をショートするということは、将来的にレートが下落することを期待して取引する通貨を売ることであり、トレーダーは後日、同じ通貨をより低いレートで買い戻します。高くなった売りのレートと安くなった買いのレートの差がトレーダーの利益です。例えば、トレーダーがUSD/JPYをショートする場合、米ドルを売って円を買うことになります。
トレーダーは、売りシグナルを探してショートポジションを取ります。取引する通貨のレートがレジスタンスラインに達したときに、一般的な売りシグナルとなります。レジスタンスラインとは、取引する通貨にとって突破するのが難しいレート水準のことです。下のチャートでは、USD/JPYは114.486まで上昇し、もう一段上昇するのに苦戦しています。この価格帯がレジスタンスラインとなり、レートが114.486に達した時点で売りシグナルとなります
まとめ
- ロングは株や通貨を「買う」こと。ショートは株や通貨を「売る」こと
- ロングをする場合は、その通貨ペアの上昇を期待します。ショートの場合は、通貨ペアが下落して将来安く買えるようになることを期待します
- トレーダーはシグナル(インジケーター)を探して、ロングまたはショートします
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