NY金・銀はそろって下落。FRB高官の発言が重荷。銀は、6週ぶりの安値。28日に米国PCE価格指数の発表を控える中、金・銀価格の今後の見通しとは。
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【金価格のターゲット】
上値:2,368ドル
下値:2,300ドル
【銀価格のターゲット】
上値:30.00ドル
下値:28.66ドル
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金、銀下落
NY金スポット価格(ドル建、XAU)は0.6%、銀価格は2.3%下落した。FRB高官が利下げに対して慎重な発言を示したことが、金価格の重荷となった。銀は、終値ベースで6週ぶりの安値である。
プラチナ、パラジウムといった他の気金属も同様に下落した。くわえて、FRBの金融政策見通しに影響する可能性のある米国PCE価格指数の公表を金曜日に控え、投資家が積極的にリスクを取りづらいことも、金、銀を含めた貴金属の重荷となった。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
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5月分のPCE価格指数は、総合の前年比の伸びは2.6%(4月は2.7%)、前月比で0.0%(同0.3%)の伸びに減速する見通しである。既に公表されている消費者物価指数がインフレ鈍化を示している中、PCEも市場予想通りインフレ鈍化を示した場合、FRBの利下げ観測が進展、金や銀価格の上昇圧力となる可能性がある。
一方、インフレ高止まりを示した場合、FRB高官が発言している通り、FRBの利下げは当面先との見方が強まり、金や銀価格の下押し圧力となるリスクもある。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
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NY金価格の見通し
NY金スポット価格(ドル建)は、MACDラインおよびシグナルラインともにほぼ横ばいで推移しており、明確なトレンドを示していない。RSIも同様に50前後であり、金価格のモメンタムが中立であることを示唆している。
テクニカル面で明確なトレンドを示しておらず、重要な米国PCE価格指数の発表を控える中、金価格は6月中旬以降のレンジ内での推移を見込む。
金価格が下落した場合、レンジの下限2,300ドルへの下落が視野に入る。一方、金価格が上昇した局面では、レンジの上限2,368ドルへ上昇する可能性がある。レンジを上下どちらかにブレイクすると、上昇、もしくは下落トレンドへの転換が明確になる可能性が高まる。
【金価格のターゲット】
上値:2,368ドル
下値:2,300ドル
NY金スポット価格(ドル建)日足チャート
資料:TradingView
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NY銀価格の見通し
NY銀価格(スポット、ドル建て)は、MACDラインがシグナルラインを下回っており、下落圧力が強いことを示している。また、RSIも50を下回っており、銀のモメンタムが弱気であることを示唆している。
PCE価格指数を控え、投資家は積極的なポジションを取りにくい状況であるものの、テクニカル面で弱気シグナルが点灯する中、銀価格の下落を見込む。銀価格は、6月13日安値28.66ドルでサポートされるかに注目。この水準を下方ブレイクすると、銀価格の下落圧力が一段と高まる可能性がある。
一方、銀価格が上昇した場合、30.00ドルがレジスタンスとなる展開を想定。この水準の上方ブレイクに成功した場合、銀価格の下落トレンドからの転換が視野に入る。
【銀価格のターゲット】
上値:30.00ドル
下値:28.66ドル
NY銀スポット価格(ドル建)日足チャート
資料:TradingView
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著