NY金は0.4%上昇。米国小売売上の減速に伴い米国金利が低下したことがゴールドを押し上げ。くわえて、中銀による金購入意欲が高いことが改めて示された。テクニカル面でも注目すべき動きが見られる中、金価格の今後の見通しとは。
【関連記事】NY金、週間0.5%下落。強気な個人トレーダー。金価格の今後の見通し(2024年6月24日公開)
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【金価格のターゲット】
上値:2,364ドル
下値①:2,325ドル
下値②:2,300ドル
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金上昇
NY金スポット(ドル建、XAU)価格は、18日に0.4%上昇した。米国小売売上高が個人消費の減速を示したことで、FRB(米国連邦準備制度理事会)による利下げ観測が高まり、米国金利が低下したことが、金利が付かない金の魅力度を高めた。
直近のFOMC(米国連邦公開市場委員会)では、年内1回の利下げ見通しが示されたが、最近のインフレ鈍化、個人消費の減速を受け、金融市場では、FRBによる年内1.8回の利下げが予想されている。
米国金利の低下を受け、金以外の銀、プラチナといった貴金属も上昇した。くわえて、中央銀行が金の購入を増やすとの期待も金価格を押し上げた。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。2023年末を100として指数化。
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中銀、金を買う
ワールド・ゴールド・カウンシルより、2024年の中央銀行の金購入に関する調査結果が公表された。レポートによると、回答した中央銀行のうち、29%が今後12か月で金の購入を増やすとの見通しを示した。
過去と比べて中央銀行は金の購入にもっとも積極的である結果が示されたことを好感し、金価格をサポートした。
中央銀行の金購入意欲が高いことは、中長期的な金価格のサポートとして機能することが見込まれる。
今後12か月の外貨準備における金の割合
資料:ワールド・ゴールド・カウンシル。中央銀行回答者の中での、今後12か月の外貨準備高に占める金の割合の予想値。
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NY金価格の見通し
NY金スポット価格(ドル建)は、RSIが依然として中立モメンタムであることを示す50前後で推移している。しかしながら、2,325ドルのレジスタンスを再びブレイク、金価格の地合いが強まりつつあることを投資家に印象付けた可能性がある。
テクニカル面で一部明るい兆しが見られ、中央銀行の金購入意欲が高いことを示すデータが示された中、金価格の上昇を見込む。金価格は、5月28日高値2,364ドルへの上昇が視野に入る。
ただし、MACDラインがシグナルラインを下回っており、金価格の下落圧力が残っていることを示唆している。金価格が下落した場合、2,325ドルでサポートされるかに注目。サポートされた場合、金価格の上昇トレンド転換の可能性が高まる。サポートされなかった場合、次の下値として、心理的節目である2,300ドルへの下落が視野に入る。
【金価格のターゲット】
上値:2,364ドル
下値①:2,325ドル
下値②:2,300ドル
NY金スポット価格(ドル建)日足チャート
資料:TradingView
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著