※2024年4月5日11時33分更新
ユーロ/ドル、ドル/円、英ポンド/ドルは外国為替市場で最も取引量が多く流動性の高い通貨ペアである。各ペアはユニークな特徴があり、その原動力は様々だ。そのため、それぞれに合った取引アプローチが求められる。ここでは、これらの主要な通貨ペアの取引方法を紹介する。
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ユーロ/ドル：世界で最も流動性の高い通貨ペア
特徴：レンジ相場が多く、スキャルピングやスイングトレードに適している
主な原動力：ユーロ圏と米国の金利差、両地域の経済指標、地政学的リスクセンチメント
戦略
レンジ取引：買われ過ぎ/売られ過ぎのゾーンを探し、レンジの境界線内で動きを狙う
ブレイクアウト取引：主要なサポート/レジスタンスからのブレイクアウトを見極め、その勢いに乗る
ニュースを活用した取引：主要な経済指標や経済イベント（米NFPやECBの金融政策決定など）に反応する
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ドル/円："リスクのバロメーター"
特徴：リスク選好により、強いトレンドが発生する可能性がある。キャリートレード（金利差の利用）が起こりやすい通貨ペアであることも一因
主な原動力：世界のリスクセンチメント、日米金利差、混乱時の「安全資産」としての円需要
戦略
トレンドフォロー：テクニカル指標で方向性とモメンタムを見極め、長期トレンドに乗る
キャリートレード：金利差から利益を得ることが可能だが、リスクオフ局面での急反転に注意
ニュースを活用した取引：主要な経済指標や中央銀行の発表の前後にボラティリティが急上昇することがある
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英ポンド/ドル：ボラティリティの高い "英ポンド"
特徴：短期的なボラティリティが発生しやすく、ニュースイベントで大きく変動する可能性がある
主な原動力：英国と米国の経済指標、イングランド銀行と米連邦準備制度理事会（FRB）の金利決定
戦略
ブレイクアウト取引：逆指値を用いつつ、重要なテクニカルレベルのブレイクを利用する
ニュースを活用した取引：英米の経済指標やイベントのサプライズに素早く反応する
レンジ取引：相場が落ち着いている局面には適しているが、突然のブレイクアウトに注意
すべてのペアに共通の重要なポイント
ファンダメンタルズ分析：各通貨に影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学的イベントに関する情報を常に入手する
テクニカル分析：移動平均線やRSI（相対力指数）などの指標を用いて、トレンド、サポート/レジスタンスレベル、エントリー/エグジットになり得るポイントなどをチャートで確認する
リスク管理：損失を限定するために常に逆指値注文を置き、適切なポジションサイズを設定する
スタイルを選ぶ：自分のリスク許容度とトレードスタイルに最も適した通貨ペアと戦略を選択する
--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著
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