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ショートスクイーズとは?仕組みと予測するための方法3選

ショートスクイーズとは?仕組みと予測するための方法3選

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このページの内容

ショートスクイーズは、世界中の優秀な投資家やトレーダーから注目されている。ただし、ショートスクイーズを正しく予測できていると誇らしげに語る投資家もいるが、ショートスクイーズの急激かつ破壊的な性質を恐れている投資家もいる。この記事では、ショートスクイーズの基本的な概念を解説し、前述の性質に関連する金融マーケットを見定めた、トレード方法についてのヒントを紹介していく。

ショートスクイーズとは?仕組みは損切りの連鎖

ショートスクイーズとは、株価の急激な上昇により、空売り筋がそれぞれのポジションをカバーするために(ポジションを閉じるために買いを入れることによって)、売りポジションが絞り出される状態になることである。

例えば、投資家AがZ社の株式を1株あたり5ドルで10株借りたとする。数日後、株式が1株あたり10ドルに上昇したとすると、投資家Aは現在、50ドルの損失を抱えていることになる。つまり、ショートスクイーズには、空売り筋(株価の下落を予想する個人投資家)が価格上昇によって保有しているポジションに含み損が発生し、株式を買い戻してさらなる損失を招かないようにポジションを閉じるという、連鎖反応によって株価が指数関数的に上昇することが背景にある。

ショートスクイーズの例として、2008年のフォルクスワーゲンAG(VOW.DE)があげられる。ポルシェが大量のフォルクスワーゲン株を購入したことで株価が約4倍に上昇し、最終的には空売り筋が数十億ドルの損失を被った。以下のチャートは、フォルクスワーゲンAGとドイツDAX指数の相対的な価格上昇を示している。

フォルクスワーゲンAGとドイツDAX指数の比較

Refinitivでチャート作成:ウォーレン・ベンケタス

多くの空売り筋が同時に買い戻しを試みた場合、株価の上昇幅には上限がないため(ドイツには日本の「ストップ高」や「ストップ安」のような値幅制限が無い)、株価上昇時に買いを入れてショートスクイーズを利用するチャンスを狙った投資家も存在する。

ショートスクイーズの仕組みとは?要点

上記の解説から、ショートスクイーズが発生する仕組みをまとめると以下のとおりだ。

  • 投資家は、過大評価されている株式を特定し、株価の下落を予測して、その株式のショートポジションを取る。価格が下がることを期待して、より低い価格で株式を買い戻す(高値で売って安値で買う)ことが目的である
  • 株価が投資家の予測に対して逆方向に動くと、急上昇することがある
  • 空売り筋は、そのポジションが利益を生まないことに気付き、最小限の損失で株式を買い戻そうとするため、さらなる価格上昇を引き起こす

ショートスクイーズは違法行為?

SEC(米国証券取引委員会)によると、空売りは法律で定められているとおり違法であるとのことだ。

「証券の価格を引き下げる目的で、株式を空売りし、決済時に株式を引き渡さないこと。この操作的な行為は、一般的に、証券取引法にもとづく規則10b-5を含むさまざまな証券法に違反することとなる」

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ショートスクイーズを予測するための3つの方法とは?

大規模な外部の第三者によって、違法に引き起こされることが多いショートスクイーズ周辺のトレードは、非常に危険である。重大な経済的損失をもたらす可能性があるからだ。しかし、マーケットの値動きから得られる警告シグナルを利用して、ショートスクイーズの可能性を予測するトレーダーもいる(ゲームストップのショートスクイーズでは、トレーダーから価格の釣り上げをよびかけていた)。ハイリスクなトレード方法は、高いリターンを得られる可能性がある。一部の投資家は主要な指標をチェックすることで、将来的に発生するショートスクイーズを予測しようとしている。主な指標は以下のとおりだ。

1. マーケットセンチメント

マーケットセンチメントは、特定の金融商品(この場合は株式)に対するマーケットの傾きを示すものである。以下2つは、ショートスクイーズが発生する兆候を評価し、予測するための必要な手法だ。

2. 空売り比率

空売り比率とは、簡単に言えば、空売り筋が借りた株式を買い戻すために必要な平均日数を投資家に示す数学的な指標のことである。この比率は、空売りされた株式の総数を1日の平均取引量で割って算出される。例えば、A社の空売り銘柄が1万株あり、1日の平均取引量が1,000であれば、空売り比率は10である。経験則として、10以上の空売り比率は高いと判断される。つまり、カバーすべき空売りポジションが多いほど、ショートスクイーズが起きる可能性が高くなる。

3. 空売り残高割合

空売り残高割合は、投資家に対して、特定の銘柄にどれくらい空売り筋が存在するかを示す指標となる。例えば、A社の発行済株式100万株に対して、1万株の空売りがある場合、空売り率は1%となる。この数値が高いほど、価格が上昇した場合に空売り筋が株式を買い戻すことが困難になるといえる。

ショートスクイーズから身を守る2つの方法とは?

ここまで解説してきたとおり、ショートスクイーズは大規模な経済的損失をもたらすが、以下2つの簡単な手法によって過度の損失を緩和できるだろう。

1. ストップロス

ストップロスとは、価格が一定の水準に達した場合、ポジションをクローズする行為のことである。例えば、ある株式を10ドルで空売りする場合、ストップロスを15ドルに設定できる。これは、価格が15ドルに達した場合に決済されて、ポジションは5ドルの損失でクローズされることを意味する。

2. ヘッジ

ヘッジは基本的に利益を相殺するものであるため、ショートスクイーズに対しては有効ではないと感じるかもしれない。だが、買い注文を特定の水準で設定することで、希望の価格まで損失を抑えることが可能になる。例えば、上記の株式を15ドル買うという注文は、ストップロスとして効果的に機能する。

注意:ストップロス注文のリスクには注意しなければならない。短期的な価格変動により、ストップロス注文が発動する可能性がある。すべての注文は処理されるが、価格の保証はない。さらに、価格が水準に達した場合、ストップロス注文は設定した水準よりも有利な価格では処理されず、同じ価格または、それよりも不利な価格で処理される。それにより、元のリスクリワードレシオに影響を与える可能性がある。

ベンケタス氏に連絡するには、Twitterで@WVenketasまでお願いいたします。

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