※2024年1月4日16時06分更新
昨年後半に大きく上昇したビットコイン相場は、21カ月ぶりの高値まで上昇している。年明けも幸先の良いスタートを切り、暗号資産(仮想通貨)関連株の好調な推移も予感させている。
暗号資産関連は有望な投資テーマ
ビットコインが21カ月ぶりの高値を付けるなど、2024年の暗号資産(仮想通貨)相場は勢いよくスタートした。これを取引する方法の一つは、コインベースなどいくつかの関連企業銘柄の売買である。
まずは暗号資産市場の原動力になっているビットコイン相場を見てみよう。ビットコインは2日、2022年4月以来初めて45,000ドルを上回った。2021年11月9日に記録した68,971ドルの史上最高値には遠く及ばないが、2023年11月21日の底値からは196.5%の上昇となっており、21カ月ぶりの高値を付けた。
さて、これを取引する方法は、暗号資産市場で起こっていることに反応するいくつかの関連銘柄を利用することだ。まず、コインベースの株価を確認してみると、1月2日の時間外取引で、コインベース株は前日比6.4%上昇の184.99ドルとなった。とはいえ、2021年の上場後に付けた最高値343ドルからは依然として約46%下回った水準で推移しており、まだ上値余地はありそうだ。
ビットコイン 日足チャート
資料:IGTV
ビットコインETFの承認期待で買われる
米証券取引委員会(SEC)はビットコイン現物ETF(上場投資信託)の上場申請を今回も却下するのではとの報道も出ているが、承認への期待感からビットコインが買われてきたのは明白だ。SECは認否の最終判断期限である今月10日までに、米資産運用会社ブラックロックのETF上場申請を承認するかどうかを決定する。認否が確定するまでは、期待感からビットコインや関連銘柄はさらに上昇する可能性がある。
コインベース、ブラックロックの他、注目に値する銘柄がいくつかある。一つは、昨年末に相対的に大きく下落したライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)だ。同社はビットコインやビットコインキャッシュなど暗号通貨マイニングオペレーションの開発や、ブロックチェーンテクノロジー事業を手掛けており、今年、値上がりが期待できそうな注目すべき銘柄である。
同じくブロックチェーン企業であるマラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings)は、2023年の最後の数日まで上昇基調が続き、その傾向は今年も継続しそうである。同業のクリーンスパーク(CleanSpark)は先週金曜に下落したが、2024年に向けて強含みの展開となりそうだ。全てはビットコインETFへの期待感が買い材料となっている。