主要株価指数(インデックス)
世界で最もトレードされているS&P 500やダウ平均、ナスダック100、英国FTSE 100、ドイツDAX 40などの主要株価指数について解説します。リアルタイムの各指数やマーケットニュースをはじめ、指数の算出方法や指数に影響する要因など、株価指数のトレードに関して知識を深めることができるコンテンツをご提供いたします。
リアルタイムの株式指数価格
株価指数(インデックス)とは?
ニュースキャスターが興奮した表情で「本日は株価が史上最高値を更新しました!」と報じるような場面に接する機会があるかもしれません。これは、特定の株価指数に関してのコメントです。米国では S&P 500 や DJIA (ダウ工業株30種平均株価指数)、英国では FTSE 100など、国別に主要株価指数が存在します。
株価指数は株式マーケットの特定銘柄群、またはマーケット全体の相場状況を一定の計算式で数値化したものです。トレーダーやエコノミストは指数を様々な資産に対するリターンの比較や経済全体の状況把握などに活用することに加えて、投資手段としても使用します。最も一般的な指数としては、グローバル指数や地域別指数、国別指数などがあります。
株価指数は対象となる特定の上場企業群の価値を表しています。また、特定群の株価を把握することでマーケット全体のパフォーマンスを認識することにも活用されます。
株価指数取引のメリット
株価指数は日々大量に取引されており、投資家の中でも人気が高いトレーディング手法です。投資の初心者が最初に接する商品としても適していますし、経験豊富なプロのトレーダーも頻繁に指数取引をしています。また、デイトレードにも長期的なトレードにも適しています。
主要株価指数を取引する主なメリットをご紹介します:
- 流動性が高いことによる タイト なスプレッドと明確なチャートパターン。
- 一定のボラティリティがあります。指数は経済全体の健全性を示しており、経済状況の変化が対象指数のボラティリティを増加させることでトレーディングの機会を生み出すのです。
- 指数取引は、上昇が見込まれる場合 と 下落が見込まれる場合のいずれにおいても取引機会があります。どちらの方向に動いても利益を得る機会があるため、トレーダーにより多くの選択肢を提供します。
- 業種やセクターごとに様々な指数が存在していますので、トレーダーは好みに応じた指数を投資対象にできます。例えば、テクノロジー関連セクターの上昇を見込んでいる場合には 米国テク株100への投資が検討できるでしょう。
株価指数はどのように算出されるのか?
株式マーケットではあらゆる面において 透明性 が重要です。それは株価指数においても同様で、指数の算出方法が明らかであるのが望ましいのは言うまでもありません。透明性の高い指数であれば、ETFの運用担当者が対象ETFに組み込まれている様々な銘柄を適切な比重で配分できることに加えて、トラッキングも容易になります。
株価指数の算出方法は数多くありますが、最も一般的なものをここでご紹介します:
- 時価総額加重型 - これは指数に含まれる銘柄を、各企業の時価総額で加重平均する方法です。一般的には、指数内での時価総額が最大の企業(銘柄)が指数の動きに最も影響を与えます。S&P500は時価総額加重型指数の一例です。
- 株価平均型 - これは指数に含まれる銘柄を株価で加重平均する方法です。この方法では、時価総額が他社より低い場合においても、株価が高い銘柄が指数全体に大きく影響することになります。ダウ平均は株価平均型の指数です。
- 均等加重型 - 指数構成銘柄のリターンを算出し、合計したものを指数内の銘柄数で割る方法です。
- ファンダメンタルズ加重型 - 指数構成銘柄のPER(株価収益率)や売上高、利益、純資産額などのファンダメンタル指標を組み合わせて構成比率を決める方法です。
株価指数の多くは時価総額加重型を採用しています。
株価指数マーケットの変動要因
株価指数は、構成銘柄の時価総額やファンダメンタルズ、あるいは単純な株価の変動によって変動します。指数の算出方法によって結果が異なる場合があります。
株価指数のレートには主に以下の要因で変動します:
- 構成銘柄 - 指数に組み入れられた企業が指数価格に影響します。指数に最も寄与する銘柄は指数に対する影響力が大きいため、常に注視しておく必要があります。
- 経済データ - 例えばS&P 500など指数を構成する大半が米国の企業であれば、米国経済の経済指標が指数価格に影響する可能性が非常に高くなります。投資家が注目するデータには、インフレ率や失業率、商品在庫水準、国債利回りなどがあります。これらの経済指標はすべて 経済指標カレンダーでご確認いただけます。
- 政治動向 - 貿易戦争や特定の規制が指数に悪影響を及ぼす場合があります。一般的に指数は貿易の自由化や規制緩和、減税の方向性が高まると上昇します。
指数トレードのヒント
指数トレードも他の金融資産取引と同様の視点で取引の機会を検討します。トレーダーは、対象の指数が将来上昇するか、または下落するかを予測して売買に臨みます。取引を開始するための理由が最も重要で、さらに関連するイベント等は常に注意を払うことが不可欠です。
- マーケットの最新情報を把握するためには 株式相場見通し をご確認ください。専門家はS&P 500やダウ平均、FTSE 100などの主要株価指数動向を分析しています。
- トレード前にリスクリワードレシオを決めましょう。DailyFXではポジティブなリスクリワードレシオの活用を推奨しています。詳細は 「成功しているトレーダーの特長」 ガイドをご覧ください。
- 発表が予定されている経済指標に着目してください。経済データはスプレッドやボラティリティに影響する可能性が高く、重要な経済指標の発表前に取引することは避けるべきでしょう。 経済指標カレンダー で関連する経済指標の発表日時をご確認ください。
- トレーダーは常に知識とスキルを磨いておきましょう。DailyFXのエキスパートがトレード戦略やヒントなどに関する多くのウェビナーを提供しています。 ウェビナーカレンダー で詳細をご覧ください。
取引時間帯
指数は、先物または現物の取引ができます。先物取引は週5日24時間取引が基本で、現物の取引時間は証券会社によって異なります。以下の表はIGが提供する人気の高い現物指数マーケットの取引時間帯です。指数は主要マーケットの営業時間外でも取引できますが、流動性が低いためスプレッドが拡大します。
指数 | 主要市場の開始時刻(米国東部標準時) | 主要市場の終了時刻(米国東部標準時) | 主要市場の開始時刻(グリニッジ標準時) | 主要市場の終了時刻(グリニッジ標準時) |
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米国500 | 9:30am | 16:00pm | 14:30pm | 21:00pm |
米国ウォール街 | 9:30am | 16:00pm | 14:30pm | 21:00pm |
米国テク株 100 | 9:30am | 16:00pm | 14:30pm | 21:00pm |
ドイツDAX30 | 3:00am | 11:30pm | 8:00am | 16:30pm |
英FTSE100 | 3:00am | 16:00pm | 8:00am | 20:00pm |
豪ASX200 | 5:00pm | 11:00am | 10:00am | 16:00pm |
日経225 | 18:00pm | 1:30pm | 24:00pm | 6:30am |
フランスCAC40 | 3:00am | 11:30pm | 8:00am | 16:30pm |
香港 HS50 | 20:15pm | 1:59am | 1:15am | 16:59pm (休憩時間あり) |
スペインIBEX35 | 3:00am | 11:30am | 7:00am | 16:30pm |
ユーロ・ストックス50 | 2:00am | 16:00pm | 7:00am | 21:00pm |